2.「RI長期計画と公共イメージと認知度の向上」
リーダー 森 洋 (横須賀北)
【司会】
引き続き、森エレクト次期ガバナーよりお話を伺います。
【ガバナーエレクト:森洋】
皆さん大変お疲れのところ恐縮ではございますが、もう少しお付き合いいただきたいと思います。
今ガバナーが、「パワーポイント」を使ってご説明されました。
非常に分かりやすかったと思いますけれども、私はそういう技術を持っていませんので、次回は勉強してパワーポイントでご説明できるようにしたいと思います。
さて私に与えれた演題は、『RIの長期計画と公共イメージと認知度の向上』というお題をいただきました。
先ほどPETSでも、RI地区協議会でも、私の地区運営方針の中で「長期計画を推進したい」ということを申し上げております。
RIの長期計画は、英語では「ストラテジックプラン」となっていますので、長期計画というよりも「戦略計画」と呼んだ方が分かりやすいと思いますし、クラブや地区の長期計画との違いがわかると思います。
このRIの長期(戦略)計画は、2007年からスタートいたしました。
この2007年のRIの長期(戦略)計画は、7つの優先項目の目標が掲げられていました。
この優先項目は、2010年の新RIの長期(戦略)計画では3つの優先項目に絞られました。
「クラブのサポートと強化」「人道的奉仕の変化と増加」「公共イメージと認知度の向上」の3つです。
2009年にRIの長期計画委員会は、世界の14000人のロータリアンを対象としたアンケート調査を行いました。
ロータリーのイメージを探る為、ロータリアンと一般人へのロータリーの使命・ビジョン・長期的優先項目・RIの長所・短所・機会・課題の見直しが行われました。
私達は世界中の地域社会に、人々の生活の改善に貢献する為、活発で行動力のあるクラブからなる奉仕組織であることが、ロータリーのビジョンであります。
そして3本の柱が『クラブのサポートと強化』、『人道的奉仕の重点化と増加』、『公共イメージの認知度と向上』ということになっている訳ですけども、クラブのサポートと強化については先ほどそれぞれのセッションで、質疑というよりも皆様方から『ロータリー・リーダーシップ・インスティチュート』といいまして、結論を出す議論ではなく、会長エレクトから意見を引き出すことに主目をおいて行いました。
「参加者全員から意見を引き出そう」という考え方でやった方式が、今回の方式であった訳です。
私が国際協議会に行ってきた時も、11セッション、同じ方式で行われました。
サンディエゴの国際競技会では、日本の34地区の内、33人のガバナーエレクトが参加し、16人と17人のグループに分かれて、先ほどのようなセッションを行いました。
今回は人数が多すぎましたが、本来は16人位でみっちり1つ1つのテーマに絞ってやります。
例えば、財団だとか会員増強などテーマを絞り、それぞれのテーマごとに議論というより、参加者の方から意見を引き出すことを目的に行いました。
本来はPETSでも、同じように進められていることをお話させていただいた訳です。
『クラブのサポートと強化』は、ロータリーコーディネーターがおりまして、世界で41人、日本には3人おります。
日本は34の地区に分かれておりますけれども、ゾーンは3つに分かれております。
私どもの地区は第2ゾーンに属しています。
ですから、第2ゾーンのロータリーコーディネーターがいます。
その方々はシカゴの本部で研修を受けて、日本で我々にレクチャーをしてくれる訳です。
ですからRIと地区の間に、ロータリーコーディネーターがおり、通称RC(アールシー)といいますが、その方々が「クラブのサポートと強化」についてレクチャーを行います。
更にロータリーコーディネーター補佐という方がそれぞれのゾーンにおりますので、地区のセミナー等お呼びすれば、RIの方向性について詳しくお話をしていただける仕組みになっております。
『クラブのサポートと強化』は、どちらかというと「クラブ奉仕部門」が多いですし、会員増強や会員維持も当然絡んできますし、クラブの刷新性と柔軟性というのが1番最初に出てくると思いますし、今『五大奉仕部門』の全部門における調和の取れた活動を行っていくことも、『クラブのサポートと強化』の中に入っております。
そして2番目は後藤ガバナーも仰いましたけども、『人道的奉仕の重点化と増加』ということで、『ポリオの撲滅』もこの二本目の柱に入ります。
ビルゲイツ財団が、2億5500万ドルの寄付をしています。
我々もそれに対して、2億ドルの寄付をしようということで、我々も国際大会で決議をいたしました。
3年をかけて、2億ドルを集めようというプロジェクトです。
来年の6月末までが、3年になります。
ポリオ撲滅の運動を展開していますが、残念ながら、ナイジェリア・アフガニスタン・インド・パキスタンの4カ国だけが残っております。
去年の2月23日の前後一週間に、世界各国でEND POLIO NOWのライトアップがされました。
日本では、金沢での金沢城に金沢百万石ロータリークラブが、「END POLIO NOW」のライトアップをいたしました。
世界では30カ所ぐらい、例えばトレビの泉やニューヨークの証券取引所など色々なところでやっております。
’11〜’12年度にはRIは、400万ドルの予算をつけております。
それぞれのクラブが行いたいと思うのであれば、申請すれば補助金が出て、地元でクラブの公共イメージのアップにも使えるのではないかと思いますので、ご検討をいただきたいと思います。
先ほどもお話のありましたとおり、RI財団の人道的奉仕は6つの重点分野からなっておりまして、2013年から「未来の夢計画」に変わってきますと、グローバル補助金は、6つの重点分野のみに使えるようになっていきます。
最近のRIの傾向は、教育的プログラムから人道的プログラムにどんどんシフトしてきています。
ですから、今までの国際親善奨学生・GSEは来年度限りで、2013年からはGSEはVTT(職業研修チーム)に変わります。
しかし、夢計画がスタートしても、ガバナーのお考えで、国際親善奨学生もGSEも派遣も従来と同じように行うことも出来ます。
この様に、財団の方向が大きく2013年から変わろうとしています。
そしてもう一つは、『公共イメージと認知度の向上』です。
今まで他の団体と比べて広報が下手だということで、4月4日に次年度に向けた広報セミナーが行われましたが、1番大事なことは例会以外の時でも我々がバッチを付けて、常に動く広告塔としての習慣を身につけることだと思います。
そして、『ロータリーは親睦と奉仕』と言っておりますけれども、最近は『親睦も大事だけれども、奉仕プログラムに参加することも大事だ』ということがRIの考え方です。
奉仕プログラムをクラブは実施して、それをいかに会員に参加させるか。
全員参加の奉仕プログラムをいかに創っていくかが、これからの課題になると思います。
我々は職業人の集まりですから、立派な職業人として奉仕活動をすることが我々のイメージアップに繋がる訳ですから、そういう方向を是非考えていただきたいと思います。
会長にはリーダーシップがなければいけないですし、強いリーダーシップを発揮することによって、クラブが強くなって、66のクラブがネットワークを組むことによって、2780地区のブランド力がアップすると思っております。
それぞれのクラブの方々が66分の1ではなくて、成果を出して努力していただいて、有意義なロータリー活動を送っていただきたいと思っております。
あとは時代に合った形でやっていかなければならないし、それぞれのクラブで継続的な事業がそれぞれあろうかと思うんですけど、その中でもいいものは残し、見直すものは見直して、世の中の変化に対応できるような運動に変えていかなければならないと思います。
RIは7月からすぐスタートが出来るように、要請をされています。
私も後藤ガバナーの了解を得て、4月に次年度に向けた広報セミナーは終り、これから5月に幹事・事務局セミナー、6月に会員増強セミナーを予定しており、7月にすぐスタートできる体制を整えるべく準備に入っております。
当然、7月1日から全てのクラブが、地区がすぐ動けるような体制にしていかなければ、世の中の変化についていかないと思います。
以上で、休憩を取って「質疑応答」の時間にしたいと思います。
【ガバナー:後藤定毅】
それでは16時15分まで休みまして、「質疑応答」とさせていただきます。
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