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1.ロータリー財団の歴史と意義
リーダー 小佐野 圭三 (横須賀)
こんにちは。

改めて、この高い席から座りながらやらせていただきます事をお許しください。

実は2007年度から、「財団の委員長はパストガバナーが3年間努めよ」と云うことで、竹内PGの後をお引き受けし、今年度もその任に当たることとなりました。

分科会を開くにあたって、各クラブにアンケートをお願いいたしました。

66クラブがアンケートの対象になりましたが、5クラブからは回答をいただけなかったことは残念でした。

是非、ご回答いただきたいものです。


今協議会では、約半分の時間をサブリーダーからご講義いただき、残り半分の時間を皆さんでディスカッションにと思っております。

そこで、財団についての質問をぶつけていただきたいと思います。

サブリーダーで『未来の夢計画』の山田委員長さん、神田副委員長さん、ロータリー平和フェローシップ山科委員長さん、地区補助金の堀川委員長さんがいらっしゃいます。

また堀川さんや、かながわ湘南RCの中坪さん、茅ヶ崎中央RCの方々は、東日本大震災の翌日には現地に行き、AMDAと一緒にその支援にあたられました。

そんな経験をなされましたサブリーダーの皆さんでいらっしゃいますので、貴重なお話がお聴きできるのではと思います。


私からのテーマは、『ロータリー財団の歴史と意義』ということですが、私は横須賀の商店街を預かる身でございまして、一昨日、「シニアマーケット」をどうしようかというセミナーがございました。

その中で講師が、『漫画「サザエさん」の父は波平さん、母はフネさん、旦那さんはマスオさんですが、波平さんの年齢はいくつかご存知ですか?』、という質問をされました。

65歳?58歳?という年齢が出ましたが、52歳がその答えでした。

サザエさんの始まったのは戦後すぐで、今は男性が80歳、女性が86歳ぐらいの平均寿命ですが、当時の平均寿命と今とでは30歳ぐらい違うそうです。

当時は52歳位になると、おじいさんになる訳です。


『天才バカボン』もご存じですか?

ここにもお父さんがいるのですが、若い45歳です。

ということは、皆さんの見方も年齢をひっくり返して見ていただきたい。

物の見方は、時代と共に変化している事をご認識ください。

よく財団は、「お金集めだけじゃないか」と言われます。

財団は皆さんにご寄付をいただきます。

先ほど森エレクトから、前年度と同じ180ドル以上とお願い申し上げましたが、この中で根拠がお分かりの方はいらっしゃいますか?

はい、水口さん。


水口さん】
教育的プログラムで、国際親善奨学生に一人2万5000ドルを出す為にやっているのではないか。
人道的プログラムとして、180ドルにする必要はないと思っている。


【横須賀RC:小佐野圭三】
質問の答えは後ほどにしまして、水口さんがお答えになったのは、財団奨学生・水口さんの時代は2万5000ドル、今は2万6000ドル、来年から2万7000ドルの支給でございますので、皆さんの寄付で何人出せるかという話になります。

それから、世界平和フェローの方々を何人サポートできるか。

ポリオプラスにどのくらい協力できるか、そして、さらに地区補助金として地域のニーズに適した奉仕活動としていくら使えるか。

地区補助金は、DDFの20%の範囲内で使う事が出来ます。

これを諸々足していただきますと、平均的に180ドル以上という数字が出てきています。

会員数はピーク時より下がって、約1000名ぐらい減少しています。

積算の数字から逆算すると、逆に奨学生の数が出せなくなるということです。

そんなことを認識していただきたいと思います。


1917年にスタートしたロータリー財団が、2017年に100周年になります。

当時のロータリークラブは、「公正な取引」や「親睦」などに重きを置いて居りましたが、第6代目のRI会長になるアーチ・クランフは「世界で良いことをしよう」と考えて、地域に密着したロータリーの奉仕活動が始まりました。

アーチ・クランフは、1911年に設立されたクリーブランドRCの創立会員であり、音楽家・俳優・小説家でも在りました。

ロータリー財団は、彼の発案・発言から産声をあげました。


最初は、アメリカのミズリー州のカンザスシティRCが、26ドル50セントを集めてスタートしました。

ロータリー財団の寄付は、年次寄付・恒久基金・ポリオプラスと、冠名基金等に分かれておりますが、年次寄付の50%はDDFとして地区に戻って参ります。

ここを頭に置いていただきたいと思います。


また、ロータリー財団は2009年・2010年の決算額は268.5億ドルが収入でございます。

支出は、226.5億ドルということでございます。
毎年積み上がっている現状でございます。

リーマン・ショックがあり、その運用では苦しい時期も在りましたが、現状では利益が出て居ります。

RIの重点目標であります「ポリオ撲滅」に於いて、昨年度のポリオの発症数が895件まで減ってまいりました。

その中でインド・パキスタンが多いのですけれども、インドのパストガバナーから私にメールが入りました。

インドの発症例は、42件まで減ったとの報告でございます。

今年度になると、インドでの発症数は1件のみであります。

ポリオ撲滅寸前まで来て居りますので、ここで力を弱めたらポリオは復活し世界にまた蔓延することになります。

更なる会員皆様のご協力を、お願いいたします。


ロータリー財団の歴史の一部とその存在意義の一端が、少しでもご理解いただけたらと思っております。


次に、『ロータリー平和フェローシップのこれから』について、山科サブリーダーからお話をお願いいたします。
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