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1)「元気なクラブづくりのために」
サブリーダー 松宮 剛 (茅ヶ崎湘南)
最初に、今日の封筒にも入っていたかと思うんですが、「アンケートの集計」はありますでしょうか。

皆さんのご協力をいただいたわけですが、実は、対象者は違いますが同時に『未来の夢計画』に関するアンケートも実施させていただきました。

それに対するアンケートの回収は43クラブなんですが、クラブ奉仕では、殆どのクラブから回答が得られたということで、具体的な担当者としての熱意が伝わって参りました。

その熱意を裏切らないように、皆さんと一緒にこの部門会をやっていきたいと思います。

そのアンケートに関しましてひと言、該当するものに○を付ける設問に対する回答は多かったのですが、記述をお願いした設問に対する回答はやはり少ない。

そういうアンケートに対する人間の一般的心理も、読み取ることが出来ました。

傾向として顕著なことは、伝統的なクラブの在り様を、そのまま受け継いでいるところが多いことです。

例えば、例会の時間は夜間や早朝を望む方が多いのではと予測しておりましたにも拘らず、やはり昼食時が良いとか、保守的というか本来からそうあったものを「良し」とするという風に読み取れます。

他方、マッチング・グラントとか、煩雑な奉仕活動を手がけていないクラブが多かった。

そんな大雑把な傾向を感じましたが、「クラブ例会」に関する事では改善する部分が多くあるだろうと、『元気なクラブづくりのため』にというテーマで、お話をさせていただこうかと思います。

(スライド1)





クラブ奉仕委員長は、どんな任務を持っているか。

という視点よりも、どういったことにエネルギーを向けていくかという視点が皆さんの参考になればと思いました。

「クラブ奉仕部門の守備範囲」(スライド2)と言うことなんですけれども、先ず、各クラブ理事会の管理のもと、それぞれのクラブの定めに従って活動していただくことが大切だと思います。

クラブ奉仕部門と言っても、長期計画や年次目標、或いはクラブ協議会はクラブ理事会が運営するかもしれませんが、場合によってはSAAの存在は、クラブ協議会の進行にどのように関与するのかなども、皆さん方にもお考えいただきたいと思います。

クラブフォーラム・ウェブサイト、それからクラブ細則、これも「細則委員会」というものがクラブにあって、クラブ奉仕と関係なく活動を行うクラブもおありでしょうけど、多くのクラブではクラブ奉仕が関与するでしょう。

親睦や出席もは当然のこと、クラブ研修リーダーも大きく解釈して、みなさんクラブ奉仕部門の守備範囲だろうと思います。





森ガバナー・エレクトのお話にもありましたが『長期計画』という日本語訳を、『戦略的』と読み替えて、そのような意識を持って、ご意見やアイディアをご紹介していただけるとありがたく思います。

この地区内では全クラブが導入しているということですが、「クラブ・リーダーシップ・プラン」は、国際ロータリーの戦略的計画の一環の中で、「クラブを充実させていこう」という位置づけの中で語られているということです。

(スライド3)





今日のキーワードは、「戦略的に、どうしたらクラブ奉仕部門をより充実し、参加意欲を活発なものにしていけるか」という目線で、取り組んでいただきたく思います。

長期計画と年次目標ですが(スライド4)、CLPの中でクラブが行う長期計画は、ご承知の『効果的なロータリー・クラブ』、会員の増強や維持ができるなど効果的なロータリー・クラブは「4つの柱」を持っています。


  ●会員の増強・維持ができる。
  ●成果ある奉仕活動ができる。
  ●ロータリー財団を、寄付とプログラム参加によって支援ができる。
  ●クラブ・レベルを超えたリーダーを要請・育成できる。



・・・ これらが、効果的なロータリー・クラブの4つの柱です。


『効果的なロータリー・クラブになる為の活動計画の指標』というものがRIから出ておりまして、それをこの地区用に変更したものが、お手元の資料になります。

「クラブ充実と活性化のための指標」ということですが、それに基づいて長期計画を立てるということは、例えば、会員数を3年後は1.5倍にする、そのために今年度や次年度はどうするとか、クラブにおいて会員を増強するために、3年〜5年というのが長期計画の基本的なスタンスだと考えていただきたい。

今回の地区協では、『会員増強』は別の部門会で実施されております。

皆さんにお考えいただきたいのは、クラブ奉仕における「年度を経ても変えない」ことを、次の年度はどう表現していくかです。

抽象的ですが、具体的なテーマを出してしまえば簡単なことだろうと思いますが、例えば「例会時の着席位置は、いつも同じには断じてしない」というような戦略的な基本方針を立て、次年度に活かすということ。

配偶者の参加機会を多くするためには、次年度はいかに取り組むべきか。






クラブ協議会やクラブ・フォーラム、特にクラブ・フォーラムは、存外実施されていないのではないかとの予測を持っておりましたが、ほとんどのクラブが実施しておられるという結果でした。

クラブ協議会やクラブ・フォーラムを、『元気なクラブづくりのため』にどのように活用していくのか。

(スライド5)

とかく見られる発言者の偏りを無くすには、どうしたらいいか。

この問題は、クラブ協議会やフォーラムに限らず、小委員会や大委員会の場合でも、誰か特定の人の主導でどんどん会が進んで行ってしまうことに不満な人がいて、極端な場合、それが結果的に退会に繋がると困るということで、全員に発言の機会があるような状況をどうしたら提供できるか。

大事な問題だと思います。

また、どれくらいの所要時間が必要なのか。

大半のクラブが、クラブの例会の中で「クラブ協議会」をやっておられるようです。

尚かつ、「時間が無い」と言うアンケートでのご意見もあったことから導かれますのは、所要時間をどう設定するかが如何に重要な課題であるかを指し示しているように思えます。

CLPを分かりやすく解説したものが、RIのホームページからダウンロード出来ますので、是非お読みいただきたいと思います。

そのパンフレットの中に、アイディアとして、「例会時間の中でクラブ協議会を行う」と書いてあります。

あくまでもアイディアという形で示されていますから、それは、通常は例会の中で実施されるべきものではないことを暗に示しているということだと思います。

どの様に進行・運営するのか。






CLPの話の中で、「クラブ細則」のこともお話ししなければなりません。

(スライド6)

それはクラブ細則を皆さんの身近な所に置いて、クラブがどんなルールに基づいて運営されているのかを知ることの大切さということです。

『手続要覧』を、昔は全会員が持つようになっていましたが、今は希望者だけになっておりまして、3年に1回更新されているにも関わらず、昔から持っているもので用が足ると漠然と考えてらっしゃる方もいらっしゃいます。

しかし、現実には、3年毎に内容も大幅に変更されて行きますので、自分達が参加しているロータリーの活動が、どんな規則や考え方に則って運営されているかを知らないことは大変不幸なことだと思います。

その意味で、常に身近にすることが大事だと思います。

小委員会で細則、あるいは内規でも構いませんが、その中に盛り込むことして、小委員会の任務は、その年度の委員会活動に沿ったことを企画し、実施するだけに留まらず、小委員会の委員相互がお互いに知り合う機会にふくらましていけるなら、小委員会は会員が家庭持ち回りにすることなどもあっても良いと思います。

例会の終了時刻を、細則に定めておられるクラブはありますか?

私の茅ヶ崎湘南RCは、終わりの時刻まで定めてありますが、RIの推進クラブ細則をそのまま援用されているクラブには、終わりの時刻は書いていない筈です。

1時間というのは、単なる日本の慣習的伝統ですね。

RIが推奨しておりますのは、90分という例会所要時間です。

クラブ細則に、クラブ協議会やクラブ・フォーラムのことが記載されているでしょうか。

「そんなのルールにないんだし、持つ必要はない。」

細則の条項に「会合」って所があるんですけど、まあ、協議会について何か書いてある細則もなかなか無いと思います。

これも考えていただきたいところなのですが、『ロータリーの友』の4月号に、私の原稿が掲載されましたので、お読みの方もおありと思いますが、「クラブ・レベルを超えた指導者を育成することの意味」ですね。

クラブにおける研修というものは、かつてロータリー情報委員会が実施していたものと基本的に変容しているように思えます。

それってどういう事だろう、クラブによってはどの様な研修が必要でしょう?






組織規則に関する研修、国際ロータリーの現状に関する研修、そしてロータリー財団の活動と資金に関する研修なども盛り込まれていた方が、会員にとって分かりにくい事柄を身近なものにできてよいのではないでしょうか。

なんだか訳が分からないけども、「寄付をするように言われた」という認識では、会員として不十分だと思うんですね。

財団がどのような活動をしているのかを知れば、それに見合う資金も必要なのだということがわかります。

ロータリーの理念や歴史に関する研修は、過去にも伝統的に各クラブで語られてきましたが、それだけではないロータリー全般に及んでいて系統的な研修こそがいま、クラブに求められています。

(スライド7)






部門会にご参加の皆さんが、何よりも元気なクラブづくりのために、『ストラテジック(戦略的)』という考えをお持ちになって、次年度担当されるクラブ奉仕活動を、充分意味のあるものにしていただきたいと思います。

私の話はこれで終わります。
ありがとうございました。






(拍手)


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございました。
今、『元気なクラブづくりのために』ということで、お話をいただきました。

色々とお考えになったことはおありかと思いますが、是非後ほどの討論でご発言いただきたいと思います。

続きまして、吉川サブリーダーに『魅力ある例会って何だろう』というテーマをもとに、お話をいただければと思います。

宜しくお願いいたします。
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