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《第一セッション》
「魅力ある例会ってなんだろう」

【小田原城北RC:井上寛】

ご案内の通り、ロータリー・クラブに入って1番最初に経験するのは『例会』であります。

奉仕事業は1つの柱ではありますが、毎週行われている例会が大きな柱になっているのは、言うまでもないと思います。

会員の減少が著しいのはここ数年の傾向でありますが、出席率は97年・98年で全国平均が92%余りだったのですが、10年後の2007年・2008年は、87%位と5%も落ちています。

色んな要因があると思いますが、例会に対する会員のモチベーションが低くなっているのもその一つの要因だと思います。

私が入会した当初は出席率100%のクラブが多かったのですが、最近は100%の出席率のクラブはほとんど見ない状況です。

この辺にも、例会に対する認識が変わってきたのかと思います。

それも含めて、是非討論していきたいと思います。

先ほど吉川サブリーダーのお話から出た「90分の例会の中での時間配分」は、開会宣言が5分、この開会宣言は地元の監修に従って行う、これはよく分かりませんが、各クラブで独自に考えて工夫していいことだと思います。

食事と親睦の時間が30分、セレモニー(会長挨拶や連絡事項、委員会報告)が20分、卓話が30分、閉会で5分。この90分の時間がどうかというお話に後ほどなりますが、とりあえず例会についての不満や工夫をしているなど、ご意見はありませんか?

会員同士が親睦を図る、あるいは、相互の理解を深めるというのは今の60分だと、始めの30分で食事も済ませ、その後に会長の挨拶や報告になるので、食事の10分・15分しかお互いを知る機会が無いということだと思います。

私のクラブは、15年ほど前に会員数が増えたこともあって、それまでの倍以上広さの例会場に移りました。

ホテルや宴会場ではなく、卸売団地という所の展示場を普段から使っているので、早く来てもお茶が飲める環境ではなかったので、会員の皆さんが早く来て交流できるような雰囲気作りをしようということで、長椅子をもらったり、コーヒーメーカーを置いたり工夫をしたところ、例会の30分前位にはほとんどの会員が集まり、お互い交流を図っております。

そういったこともあり、例会は90分またはそれ以上という気分で、自分の時間を割いております。

いつも例会のテーブルは、決まった人で座らずローテーションでしているなどの話を、横須賀さんしていただけますか。


【横須賀RC:北村理和子】
今、会員が110人ほどいらっしゃいまして、会場は横須賀の商工会議所で例会をしております。

例会は60分でございまして、会員相互のコミュニケーションを取るのが大変な状況になっております。

定員いっぱいぐらいの人数でやっておりますので、1テーブル15人ぐらいになっておりますが、テーブルマスター・サブマスターを決めて、その方を中心としてコミュニケーションを取るために、

例会とは別に夜会食をしたり、お話をしたり、クラブ内の状況を理解していただくような方法を取りまして、年齢層はかなり広いですが横須賀クラブの雰囲気を理解していただくようなことをやっております。

以上です。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。
人数が多くなると、そういう工夫をされないとクラブとしてのまとまりができないのかな、と感じているんですけれども、他に着席位置の工夫をされている所はありませんか?


【茅ヶ崎RC:杉本行廣】
10年くらい前から、12時位から食事を始めるようにしておりまして、12時半の点鐘時には食事が終わるようにしております。

そうすると食事の時間が30分ありますので、色んな会員間の雑談が出来ますし、手持ち無沙汰になると、スマイルの方にも協力していただきますので、一例会平均3〜4万集まって、年間では200万近い金額になります。

そういった点では、実質90分の時間を使っているので何の疑問もなかったのですが、考えてみますとメークアップに行きますと急いで食事をしなければならないということで、これは健康上あまりよくないんじゃないかとも思いますので、参考になればと思います。


【小田原城北RC:井上寛】
他にそういった感じで、例会や食事についてございませんか?

事前に早く来て、ゆっくり食事が取れて、お互いのコミュニケーションが取れると言うことですよね。

そのへんは他のクラブさんも参考にしていただきますとお互い親睦が深めるというのが始まりかなと思っているので、他に何か、「こんな工夫をしたらこんな結果が出た」というのはありませんか?


【小田原北RC:鈴木悌介】
小田原北RCの、今年の会長をしております鈴木と申します。

結果が出ているかは分かりませんが、伝統的に『五人組』というのを作っており、例会とは別に飲み会をしたり、会員増強について話したり、月1回ぐらいのペースでやっています。

グループは皆さんのお住まいのエリアをベースにして、半年に1回組み替えをしております。

例会のテーブルもそのグループで座るようにしていて、半年ぐらい同じメンバーで座るというのを伝統的にやっておりまして、ご参考になればと思います。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。

この様に、一緒のグループで親睦を図るようなことをされているクラブさんは他にありますか?

私どもは、小田原北クラブの子供クラブなので、親のクラブを真似ている訳なんですけど、小田原クラブさんのように毎月の会合ではなく、前半と後半の1ヶ月ぐらいで新しく変わっているということですが、他にありますでしょうか?


【平塚RC:モリノ】
うちでは、月に1回・年間3回席を移動しております。

違う所に座った方が親睦になるということで、席を変えております。

年3回『情報集会』というのをやっておりまして、部門別で集会の中で色々なテーマに沿った話をします。

だいたい居酒屋など飲み屋さんで開催し、そこで親睦をする訳ですが、結構楽しくやっております。

例会は楽しいということが、参加の基本だと思っております。

参加をするために楽しい講師を呼ぶようにしているんですが、人によっては30分じゃ足りない方もいらっしゃいます。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。

例会以外にもそういう機会を設けて、親睦を深めている。

親睦を深めることによって、例会への意識も高まり、退会の防止にもなると思いますが、例会時間の半分を使って卓話がありますよね。

卓話について、それぞれのクラブでプログラム委員会が講師を捜して年40〜50回して色んな人にお話を伺っている訳ですが、アンケートによると、会員を知る為に会員の卓話が相応しいというところもあれば、皆さんが関心のある講師をお招きすることもあります。

私のクラブでは以前、かなり年配の会員が「話がつまらない」と述べられたことがあります。

何を根拠におっしゃったのか定かではありませんが、クラブそれぞれに内容があるんじゃないかと思います。

杉本委員長、お願いいたします。


【茅ヶ崎RC:杉本行廣】
今年度のプログラムの委員長をしております、杉本です。

たまたま今年がフォーラムとかを重点的にやっておりまして、プログラムの通りにはほとんどできなかったのが現状で、今年は卓話を中心に諸先輩から「楽しめるよう」とに言われたんですけれども、卓話という時間をあまり取っておらず、皆さんに非常に迷惑をかけてしまったのではないかと思います。

来年はプログラムをメインに卓話をしてくださいという風に要望いたしまして、卓話も一生懸命数をやってくださるということで安心しておりますけれども、卓話が無いのは非常に寂しく、つまらないので、フォーラムをやるのは良いかもしれませんが、私は卓話の時間をもっと増やしていただければと今年は思います。


【小田原城北RC:井上寛】
クラブの名誉の為に申しますが、今年はたまたま35周年ということであって、少しみんなと話し合いを取るということで、そんなような場になってしまったのかなと思います。


【??】
ロータリーの、「何とか月間」というのは毎年ございますよね。

そうすると、プログラムは毎年決まってしまっている恐れがある。

それから、地区の管理運営委員会でRIテーマに各クラブの方針が左右されるというお話があったのですが、月間のことの卓話とか、プログラムはどう思っているか質問をさせていただきたいんですけれども。


【小田原城北RC:井上寛】
毎月、「何とか月間」と言うことである訳ですが、各クラブでその月間にどのように卓話で対応しているかというようなご質問だと思いますが、どなたかご発言ございませんか。


【??】
PETSで、卓話者を派遣してくれという話がありますが、派遣されると「何とか月間」の話ばかりになって、1年前に家族委員会に「卓話者をご紹介いただきたい」っていうアンケートを取ったのですが、ほとんど無かったんですね。

地区からの派遣は、どういう月間だったか、増強を望んでいるのか、そうでない気がするんですけど、そういう所も聞いていただきたいです。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
今の「月間」のことも戦略的に考えていただきたいのですが、皆さんのご意見、お話をお伺いしていると、いわゆる現状報告どまりなんですね。

現状報告した方法よって、このような会員増強に繋がったとか、地域社会と交流が持てたとか、そこまでいかないと、ある種の戦略的な意味で考えていただく意味がないと思う訳ですね。

各クラブで「こんなことをやっている」というのは良いんですが、それによって何を変えていくか、どうしたいのかというのは、それが実績を上げていることに繋がらないと、各クラブの現状の報告会で終わってしまいますので、少し物足りないですね。

月間の卓話の依頼も、月間ということで、クラブのその月のプログラムを満たすことだけでOKになっては駄目なんですね。

その話を聞いて、その活動に関してどういう取り組みをしていくか、そういう発展があってこそ月間を強調する意味もある訳ですから、プログラムを埋める為の月間にちなんだ卓話をしても何も意味はないと思うんですね。

そういう視点で、皆さんご発言を。

この部門会で取っております討議方式は、国際協議会とか国際の場ではすべてこのようになっておりまして、ご意見のある方はマイクの前に随時並んでいただいて良いんですね。

反論があれば、言っていただいて良いですしね。

ご意見や疑問やアイディアがあればお並びいただいて、簡潔に要点を言っていただければと思います。


【小田原城北RC:井上寛】
と言うことで、私の進行の仕方が現状報告になってしまった分もあるのですが、リーダーも仰ったように、例会をより魅力的にする為にはこんな風にしたらどうか、こうしたらこうなった。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
「これはいけない」って言うのでも良いですよ。

皆さんそれぞれが、ご自分なりのご意見をお持ちなのは分かっています。

それを自主的に並んで、発言していただくという方式に変えたい。


【相模原RC:木内哲也】
うちのクラブでは、新しく入った会員が個人的に財団についての話を毎回しました。

とても勉強されていて、私たちも勉強になったと思います。

クラブで昨年は『子宮頸がん』の話が出まして、たまたまプログラム委員の話ができない時に、ちょうどいい具合にその話が聞けたんですね。

インフルエンザの時もそうでした。

プログラムは年間全部決めてしまわないで、ある程度融通を持たせて、ある程度先まで決めないで、間をおいて決めたらいいと思うんですがいかがでしょうか?


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
妥当なご意見でしょうね。

ロータリーは「ここはこうしなきゃいけない」という集まりではないですから、そういう意見を聞くのも良いと思うんですが、それがどういったことに繋がっていくか、「あの活動は、こういうことで退会者を増やしたから改善しなきゃいけない」だとか、そういった具体的なお話をしていただきたいですね。

どんどん指名してください。


【三浦RC:笹倉正弘】
『駄目なクラブ』の話が出ないので盛り上がらないのかと思うんですが、駄目な三浦クラブの話を・・・

まず例会は、食事からスタートして1時間ですね。

食事の時間が短く、遅れてくる方もおります。

90分になりますと、時間の取り方が難しくなるのではないかと思います。

例えば卓話の時間が面白い、為になる話をする方と、早く終わればいいなと思う方と、話を聞いていて、何か質問したいことがあっても時間がないという感じで司会の方が切ってしまうということと・・・


【小田原城北RC:井上寛】
話は1つずついきましょう。沢山の方のご意見を聞きたいので。

卓話のプログラムが決まって、「こういう方にこういう話をしていただく」というのが決まったら、それに相応しい会員でない方も、参加するということを常にきめ細かくやっているクラブはあるのでしょうか?

無ければ、それもお考えになることも良いと思うんですね。

誰が聞き手になるのか、我々に分かっているなら、そういう人を呼んであげるとか。

卓話が良いとか悪いということでなくて、卓話の意味付けをしていくこともあって、卓話を生かして戦略的にクラブを充実させていくというのが、方針が具体化すると思うんですね。

そういうお話が伺えるとありがたい。


【藤沢RC:キミオ】
藤沢クラブでは、災害にちなんで今度、東京ガスさんが『災害時に東京ガスが』というテーマでお話をされ、家族の方をお呼びしております。

例会の時、オペラ歌手や落語家を呼んだりして、面白いので家族を説得しております。

今年度は、仙台南クラブと40年以上の姉妹クラブになっておりますので、寄付もしているのですが、何度もそれに引っかけて何かをやろうかなと思っております。


【茅ヶ崎中央RC:倉澤条太】
卓話者の予算があまりないので、家族を呼んで3クラブ合同例会をすることで、プログラムも共同で、奥様方の交流も図れるので良いんじゃないかと思います。


【茅ヶ崎RC:杉本行廣】
今回感銘を受けたことは、ストラテジックと言うのは、長期計画の「戦略的な本質」と言うことなんですね。

90分の例会は会社の組織でいうとトップダウンで推奨するのであれば、会長がPETSで「今後どのようにして行くんだ」という長期戦略を作った方が、個人的には良いと思います。

その中で卓話の時間が増えるので、食事を前にやるとか、食事をしながら例会を90分で行うというのは、非常に重要なアイテムになると思うので、審議していただきたいと思います。


【小田原RC:鈴木輝元】
「魅力ある例会・増強・会員維持が問題になっている」と言った時に、例会も人の集団な訳ですから、一人一人が人の魅力が変化に追随している傾向があります。

会長経験者の方に『変化の情報』を伝えたいというのがありまして、今年度親睦委員長で、疎外感を出したくないということで、時代変化の中で取り残される方、出さないで魅力のある経験者を増やすという戦略はいかがかなと思うんですが、僭越ながら。

具体的には「色々コミュニケーションを取る」ということが大事でございまして、価値観を広げて、ハーバード大学の教授の違いを確認するディベート、ディベートっていうと大げさですけど、軽い感じで意見や価値観が違う、違いがあることを素直に認識するクラブフォーラムとか・・・


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
今のご意見に賛成ですね、何となく会員になってしまうと職業的な特徴もはっきりしないですし、個性的な特徴を持っていてもクラブの活動では生かされないことが日常化しています。

多様な方が、職業も個性も違うし、そういう会員相互が歩み寄るチャンスをロータリー・クラブは持っていないのではないか。

皆さん横並びで、個性が見えない感じがしますので、クラブの中で多様性・異質性を味わう活動や仕掛けがもっと頻繁に行われても良いと思うんですね。

画一的なロータリアンで良いという傾向を感じますし、それはロータリー的でないとも感じますが・・・


【小田原城北RC:井上寛】
予定時刻まであと一人ぐらいかと思いますが、どなたか。
お二人ともお並びください。


【逗子RC:矢部光治】
例会の時間は12から食事で、12時半にはほとんど終わって、12時半スタートとしております。

実質90分かなと思っております。
結果としてそれは、RIの方針に合ってるかなと思います。

RCは卓話者の魅力によって例会に来ているという気がありまして、ほとんどの例会で卓話者を呼んでおります。

14日の例会では20年前に青少年奉仕に参加され、福島の原発で現場に参加した人を急遽呼びまして、福島の現状を披露していただきました。

ロータリーとして20年後、育った人間が日本の国の為に働いているんだなということで、会員には感無量の例会になりました。

私がクラブ奉仕の委員長ということで、去年の6月号に凄腕新会員ということで、2590地区の“歌う弁護士”吉川さんという方を31日にお呼びして、『魅力あるクラブづくり』というテーマでスピーチをしていただきました。

社会奉仕の委員長をやってらっしゃいまして、4月8日に会長さんと二人で横浜のクラブにメイクアップに行ってまいりましたけど、常に座る席を変えておるそうなんですけど、RCは楽しくなければ意味が無いと思っております。


【相模原中RC:丸子勝基】
クラブは親睦が大事だと言われておりますが、どうやって親睦を深めるか。

昼例会だけでは親睦は深められないので、夜間例会も月2回行っていますが、飲んでいるから親睦は深まるのですが、会員の仕事がどういうことをやっていたり、悩んだりしているかは聞けないんですね。

私どもは、会員の卓話が多いです。

結構楽しいので、会員の卓話と外部の卓話のバランスが大事ではないかと思います。

私のクラブでは、外部の卓話が二割位しか無いんじゃないかと思います。

卓話でお互いが知り合うということと、一ヶ月に1〜2回、夜間例会をやっているということ。

親睦委員の親睦が深まらなければどうしようもないということで、人数も少ないクラブで若手が入って4・5年で幹事や会長をやらなければいけないので、若手の教育も含めて、親睦委員の親睦を深め、クラブ全体の親睦が深まるような意気込みでやろうかなと思っております。

これが私の戦略です。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。以上で前半のセッションは終わりますけれども、私にある先輩が、「例会はクラブ奉仕の第一歩である」というお話をいただきました。

それだけのモチベーションを持って、あるいは例会に行けば楽しいし、仲間に会えるというそんな例会にできればいいなと思っておりますので、そのようにお考えいただければと思います。

これから10分間の休憩をして、4時10分からセッションを始めますので宜しくお願いします。
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