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《第二セッション》
「元気なクラブづくりのために」

【小田原城北RC:井上寛】

時間になりましたので、第二回目のセッションを始めたいと思います。

このセッションでは「元気なクラブづくりのために」ということで、皆さんと討論をさせていただければと思います。

先ほどのセッションの中では皆さんに色々とご意見をいただきましたが、クラブ奉仕委員会の中には、いろんな委員会もございます。

クラブ奉仕委員会の下には、いくつか小委員会があると思いますが、それのトータルで風通しの良い、大委員会と小委員会のパイプが無いと上手く機能しないかなと思います。

例会の所で時間があれば、皆さんにご意見をと思っていたのですが、クラブ協議会やクラブフォーラムは会員の意見を聞いて、戦略としてまとめて、活動に繋げて行くということでないと、まずいかなと思います。

クラブ奉仕の委員長として、次年度の方針を皆さんで述べていただければと思うのですが?


【厚木RC:黄金井康巳】
厚木RCは会員数も減っておりますが、年齢の上下も出てきておりまして、なるべく若い人に理事・委員長もやっていただくということで、直近7・8年位の会長で動かして、その委員長は若手で動けるものという形で動いていて、クラブが活性化するという所でございます。


【鎌倉RC:小林俊一】
鎌倉RCは会員数70名、年齢層は100歳から下は42歳と幅が広いものですから、例会は12時半〜13時半では「親睦が深められないんじゃないか」ということで、2年前位から12時前からだいぶ人が集まるようになってきて、テーブルも3ヶ月に1回席替えをして、必ずテーブルマスターを1人置いて、食事は12時半からですが、テーブルを超えて、点鐘の前までは自由に席を移って交流して、親睦が図れるようになったと思います。

新しく入った方には、大先輩に対して話しにくいというのがあるので、会報に大先輩の方々に何か一言、「ロータリーに入って良かったこと・悪かったこと」など何でも書いていただき、月に1〜2回掲載しました。

すると読んでいただいて、「この人はこういうところもあるんだ」というのが分かりまして、親睦に役立ったのではないかと思います。

話が横道に逸れてしまいましたが、クラブ協議会は例会の後にやるということなんですけど、出席者が少ないんですね。

2時半〜3時まで拘束されますので、例会が終わった後、半分位が「クラブ協議会」に出られないということになります。

全体会議でもありましたように、意見を言う方が偏ってしまうので、クラブ協議会もできたら例会の中で90分など、多少長くしても良いのですが、やったら良いと思いますが、クラブ内で調整して、是非それができたらと思っています。


【小田原城北RC:井上寛】
クラブ協議会についてのお話だったんですけれども、アンケートをご覧の通り、クラブ協議会の出席者が少ないし「形式的である」「ほとんどが報告である」という風に、なかなか意見を戦わせることが無いということで、7〜8クラブの方がアンケートで述べております。

今、「クラブ協議会を例会内でやる」というお話がありますが、「例会と異なる会にしたい」ということで、逗子クラブと伊勢原クラブさんが書いております。

それは、どのような効果がありますでしょうか?


【逗子RC:??】
逗子クラブは、慣例的に全く印象を変えてやっております。

かつては委員長のみが出席する会合でしたが、最近は「新会員や全会員も」ということでありますが、うちのクラブは例会以外にやっておりまして、各委員会の配属が決まってからまとめて日にちを設定し、クラブ協議会をやって新年度になるというのが、うちのスタイルでございます。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
「過去の伝統を、そのまま何も変えていない」という言い方もできるんでしょうけど、そういうクラブもいくつかあると思うんですね。

「クラブ協議会は例会とは全く違う集まりである」という自覚を以ってやるべきところを、何の事前の投げかけも無く、担当する委員会だけは決まっている、例えば国際奉仕委員会担当だとしますと、委員長一人が何かを考えているという状況だけで、時前の会員に対する国際奉仕についての投げかけが一切行われていません。

意見を求めても方針を出している訳ではないので、黙っていると、いつも発言される若干名の会員が発言なさって、30分くらいで「お茶を濁して終わる」ということがあります。

クラブ協議会というのは、全員参加で運営され、意見を交換しながら方針を定めていったり、もちろん最低限必要な報告があったりでも良いと思うんですけど、協議会で一体何をやるのかを、会員の共通認識も無いまま儀礼的な義務を果たすということで消化されることが多いと、よくないですね。

会員皆さんが、この委員会はどういう活動をしているのか共通認識し、意見も言えるという全員参加の意識を持って、最終的にはクラブ理事会で定めていくという手順の中の、「一プロセスである」という認識が、欠けている所が多い。

その為に、「どのようなクラブ協議会にしたら良いか」ということを、充分考えなければいけない。

2年位前の『ロータリーの友』に、「クラブ協議会は例会のプログラムか」というのを投稿した記事はお読みでしょうか?

投稿してもほとんど反応が無いので、書いただけという認識で終わるのですが、皆さんにとってのクラブをいかに活性化するかということに、何らかの役割を果たして行けないかと。

その為には、会員の皆さんの議論が欠かせないのです。

そういった場として、今日の議論を捉え直していただければと思います。


【小田原城北RC:井上寛】
松宮リーダーの方にも「クラブ協議会」についてお話をいただきまして、私も活発な意見の討論の場として、「事前に意見を投げかけておくこともあるんじゃないかなぁ」と思っておりましたので、私たちでクラブ委員会を盛り上げていくような仕組みを作っていけたら、より充実したクラブ協議会になると思います。

次に研修リーダーを各クラブに設置するということで、森エレクトが・・・


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
これは、皆さんの話題に馴染むなら議論しますし、馴染まなくて、例会に至るまでの小委員会の活動の中で「こんな改善があるといいんじゃないか」というご意見があったらそちらを優先的に進めていただいて、クラブ研修リーダーについては議論してみたいという方が大勢いらっしゃれば協議してみたいのですが、いかがですか?

あまり取り上げなくていいですね。


【小田原城北RC:井上寛】
私は、例会におけるモチベーションを上げる為にも、色んな形でもっと研修の機会が全会員を対象にあるべきではないかと思っておりました。

が、たまたま研修部門から他の解説をされておりますので、お任せをしたいと思います。

その戦略的な部分を、最初の松宮リーダーのお話の中で『ストラテジック・プラン』と申しましたけれども、その場合、クラブ奉仕の委員長な訳ですが、会長の方針が明確に意識をお伝えしていることであります。


【相模原中RC:丸子勝基】
先日、会長エレクトの方から数点ありました。

  ●お出でいただくゲストの方を、いかに快く迎えるか。
  ●出席率を上げるようにしてほしい。
  ●プログラムを楽しいものにしてほしい。

私も会長をしていた時の経験から、クラブの運営の全ては「会長がどれ位のリーダーシップを取るか」にかかっているような気がします。

私が今回クラブ委員長をやったとしても、会長がどんな風に考えているか顔色を伺いながらやらざるを得ないのですから、会長がどれだけの強いリーダーシップを持ってやるかによって、活性化し、より元気に変わってくるような気がします。

次年度は、会長エレクトの下で頑張りたいと思います。以上です。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。
他にはそんなご意見はございませんか?

具体的に、会長やエレクトがきっちり自分の方針を伝えるのは良いことだと思いますけれども、残り25分ぐらいなんですが、午前中にPETSが開催されました。

そこで出た議論で、戦略というものに関わってくるので、リーダーがどういう風にお考えか分かりませんけども、RIの方針が奉仕事業に力を入れるということで、全体会議でもお話がありました。

今まで我々は、『ロータリーの精神』というものを、例会に出て、色んな形で学んで、その精神をもって、実際に奉仕活動に繋げていくという風に私は捉えていましたが、出席は二の次で、出席よりも奉仕活動をと受け取られるような傾向にあるのではないか。

ゆるめな例会に対する出席になっていたと思うのですが、午前中のPETSの時に、最近のロータリーに魅力を感じなくなった要因として、「ロータリーとNPOとの違いって何だろう?」という疑問を持つ一般の方もいらっしゃる、というお話がありました。

一つは、ロータリーの特色が無くなりつつあるということで、もう一度ロータリーとして、明確にプランニングするって言い方はおかしいですが、特徴を出すようなクラブ作りをどういう風にしたらいいかなぁと思うんですが。クラブの意味というか・・・


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
私は、『ロータリーの原理主義者』と言われていて、「理念は語るけれども実践はしない」と小沢さんが仰るように、「俺と松宮を足して二で割ると平均的なロータリアンだぞ」みたいな話がありました。

しかし、クラブは職業の異質な人たちの交流による『会員相互の交流』というものの効果を期待しておりますが、その精神や理念を一方向的に学んで奉仕活動をするだけでなく、この年度は会員全員でこの奉仕活動をするという、委員会だけでないクラブ全員あげてやっていく時にどういう役割を担うかとか、奉仕活動の役割を分担してやっていく中で、ロータリーの理念を少しずつ知らせていく。

現状の理解には隔たりがあって、私たちの『共感』っていうのは、会員相互の交流から得るものと。

それで、自分の職業をより深く良いものにしていけるという作業、地域社会をより良くしていくという作業、手助けを待っている人たちに何かをするということ、どちらもあると思うんですね。

どちから一方に偏ってしまうと、ロータリー・クラブの在り様としては不充分であって、だけども理念が先に頭に入らないと奉仕活動には行かないということでは非常に窮屈なので、最近は、奉仕活動を実践する中で少しずつロータリーの考え方を伝える人がいるといいなと。

それがクラブの研修リーダーであれば、理想的な形になると思っております。

オピニオン・リーダー的な奉仕活動も良いでしょうし、1年では終わらないことに手を染めながらでも良いですが、ロータリー理念の理解と同時進行していくというあり方が、ロータリーらしさをよく知ることになるんじゃないかと今は思っております。


【小田原城北RC:井上寛】
ありがとうございます。クラブ研修リーダーについて何かご意見はありませんか。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
先ほどの話は今の私の思いであって、経験に応じて考えが生じたと思いますから。

ただやっぱり、異質性を生かすという手法だけは奉仕活動の場面でもそうですし、クラブの中の仲間だけに貢献する活動でもそうですけれどもなければならないと思います。

最近、「ロータリー・クラブに入る前はあんなに素晴らしい人だったのに、ロータリーに入るとこれほどロータリーの活動ができない人になるのか」という思いをしばしば持ちます。

元来優秀な人を、惰性で付いているだけのようなロータリアンに下げてしまうのは、ロータリー・クラブが持っているシステムが結果的にそうしているんじゃないかと思う位に、残念な現実があるように思うんですが、皆さんいかがでしょうか?


【小田原城北RC:井上寛】
ご意見のある方いらっしゃいませんか?
大磯クラブの方いらっしゃいませんか?
たくさん書いてらっしゃったので、ここにはいらっしゃらない?
何でも良いですよ、いかがですか?


【秦野RC:栗原和子】
先ほどの、「RIで90分の例会を推奨する」ということに関してですが、情報という観点から考えた時に、ロータリーの本はあまり読んでいないので、含めてあったんでしょうか?
あったんですね・・・ありがとうございました。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
少なくても、7年位前から推奨はありました。


【秦野RC:栗原和子】
情報というのは、努めて雑誌類とかを観なければいけないんですね。
分かりました。すみません。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
「効果的なロータリー・クラブとなるための活動計画の指標」なんかは、僕が会長の1999年位にはもうありましたよ。

尤も現在ほどのボリュームのものではありませんでしたが、日本語が分かりにくくて、回答しにくくて、指標が中で聞いている人数は、いつの人数なのかそれも分からなかった。

そういうことで、ずっと背負ってきた「あんなものには書きたくない」という想いがあったものですから、今回、管理運営委員長が吉川さんのお考えもあり、具体的で分かり易い効果的なクラブの指標を発案しようということで、何日かを要しましたが、私の苦労の成果なのです。

米山奨学会に関する指標はとにかく入れなければならないということで、米山だけがRIの指標の中には資料もなにも無いということですから、必要だということもございますし、作り直しましたので、是非ご覧いただいて、2009年8月かなんかにRIが出したものと比較していただきたいんです。

「活動計画の指標」に取り組んでいただくことで、何か方針を決めていただくとか、マニュアルをご利用いただいて現状を知り、弱点とか良さとかを会員が知って、自分のクラブをどうしていくかを、方針の中で『年度方針』というものを定めていく。

そのクラブ奉仕部門を、皆さんが担当していくということです。


【??】
私たちとしたら、ショックを受けたんだよね。

7・8年前に90分をリコメンドしてるってことは、私たちも不勉強でよく認識していなかったんだけども、アンケートの中でそういった類の質問が無かったので、もの凄く大きな問題だと個人的には思います。

今日参加されている方たちは発言されて、実質90分やってるという方がいらっしゃいましたが、全体でどのようになっているのかが私は知りたかったので、アンケートにそういう答えがあったらいいなと思いました。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
私が手を入れましたから、そういう部分は盛り込んでいるつもりなんですね。

ただ、直接的に90分でやっていますか?とは書いていませんが、報告が充分なされないとか、「事務局に資料がありますからご覧ください」風の報告では、とても会員には通じないんですね。

報告することが会員それぞれにとって大事なことだと分かって、強調して話すということもなされませんとね。

例えば地区のセミナーに出席した人は、翌週その報告をするかと言えば、しないんですね。

地区のセミナーは「メイク」になるから、翌週は出席しないで済むとか、そういうのがロータリーの今の現実なんですね。

色んな所に、改善すべきアイディアがあって、そのことに気づいていただければ、ささやかなことでも、解決の方向に導いてくれるのではないかと思います。


【??】
今、大体何パーセント位が「90分」を取り入れているんですか?


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
1割程度かと。

食事を30分前から摂れるパターンを含めると、もっと多いと思います。

実質半分近くのクラブになるのでしょうか、ある会長の年度だけそれをやったけれども、継続されなかったというクラブもあります。

色んなところに工夫すべき点があって、アイディアは無限にあると思います。


【小田原城北RC:井上寛】
今の実質の情報伝達でいうと、私はたまたま第1グループのガバナー補佐をやっておりまして、補佐会議を毎月1回やって直ぐに、まとめたものを会長・幹事にメールで流しております。

尚かつ、会長・幹事会で同じような話をさせていただくのですが、残念ながら会員の皆さんはきっちり伝わっているかというと、とりあえず今日の状況です。

先ほどPETSでも、次年度は毎月必ず1回、会長・幹事会をやるという風に決まったのですが、毎月必ずやるといっても必ず伝わるかは疑問なので、委員長さんはそういう情報をできるだけ会員の皆さんに伝わるような努力を、是非していただけないかなと思います。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
その1つの典型が、ロータリー財団が何をやったかという『年次報告書』についてのことです。

財団の活動について、「我々は寄付をしたけれど、何に使われたかさっぱり分からない」という、公式訪問での意見が非常に多かったですね。

これは、5・6年前の話ですがそれは今でも、少なからずあるんですね。

これは皆さんご承知の通り、国際ロータリーの会員はクラブですよね。

ロータリー財団に寄付しているのは、具体的にはロータリアンなのですが、ロータリー財団の報告書は国際ロータリーの会員である各クラブに1通来るのですが、ロータリアンであるクラブ会員一人一人には来ない。

報告書が届いたことは先ず、例会の報告の中で報告されている筈なんですね。

ただ、報告の仕方に問題があって、「2009〜2010年度の年次報告書がまいっております。事務所に置いておきますので関心のある方はどうぞ」・・・という風になってしまう訳です。

クラブの活動においても、例会の中で年次報告をするということがなされているのか。もし時間が無いためにしていないのであれば、ホームページもあるかと思うのですが、それにしても伝わることが無理であれば、改めて充分な例会時間が必要ではないかと思いますね。


【小田原城北RC:井上寛】
残り5分くらいになりましたけども、この場で意見を述べておきたいという方いらっしゃいますか?

その前にサブリーダーがご発言、宜しいですか。



【伊勢原RC:吉川芳郎】
最後に主要な所をもう一回、説明させていただきます。

『委員会の手引き』に、『効果的なロータリー・クラブになる為の活動計画の指標』が載っております。

読んでいきますとこれには、「自分のクラブに使ってもいいですよ」「自分のクラブに適したものに変えてもいいよ」という文面が、1番上に載っております。

これを踏まえて、松宮先生にやっていただいて、その名前を変えました。

『充実と活性化を目指す為の活動計画の指標』、という風に変えております。

これは各クラブにインターネットで全部送信しておりますので、事務局から貰ってください。

見比べていただいて活用すると同時に、自クラブに合わせて結構でございます。

自クラブの活動の参考に、過去のことを参照しながら、未来に向けてやっていただきたいです。

以上です。


【茅ヶ崎湘南RC:松宮剛】
要するに、クラブにとって「生きた指標」にならないと、あんなもの意味が無いんですよ。

指標が年間の中で、繰り返し見直され、各奉仕部門や担当の所の進捗情報と見比べて、「何をやっていこうかな」ということ、場合によっては変更に結びつくことに拠って「生きた指標」にならなければ、何の意味もない。

そんなものだったら提出する必要がないと思っておりまして、活用の仕方次第でクラブが充実し、活性化する為に必要なアイテムになると思いますね。


【小田原城北RC:井上寛】
最後に何かご意見はございませんか?
最後にリーダーより、「まとめ」をお願いいたします。
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