皆さんこんにちは。
私は新世代奉仕部門のリーダーを仰せつかっている、秦野ロータリークラブの竹内と申します。
2001年〜2002年のガバナーです。
私は自分ではロータリー財団が一番詳しいと思っていますが、新世代奉仕のリーダーは初めてです。
ここに並んでいるサブリーダーは新世代に詳しい方々でして、まずご紹介させていただきます。
サブリーダーに原晴實さん、ローターアクトについてスピーチをいただく予定でございます。
草山弘道さん、青少年交換についてお願いしてございます。
原郁夫さん、インターアクトについて、後ほどスピーチをいただきます。
この『新世代奉仕部門』では、当地区では
●ライラ
●インターアクト
●ローターアクト
●青少年交換
・・・の、以上4つでございます。
ライラはあまりやってらっしゃらないので、ご存じ無いかもしれないですね。
当地区も、最近ずーっとやってないんですね。
ライラと申しますのは、非常に有意義なプログラムだと思っております。
しかしながら、このプログラムは西高東低でありまして、西の方がどちらかというと活発だと思います。
他の方にも伺ってみましたけど、毎年やっている地区が多いんですね。
うちの地区は、最近やってないですね。
非常に素晴らしいプログラムだと思っております。
国際大会に参加しますと、諸外国ではインターアクト・ローターアクト・青少年交換は非常に活発である事に気がつきます。
日本はどういう訳か、盛んでないんですね。
今日ははじめに、ライラについて皆様にお話をしたいと思います。
サブリーダーの皆さんのお話が終わりましたら、皆さんにディスカッションをしていただきます。
主にディスカッション、あるいはディベート方式でもいいですね。
過日NHKでもやっておりましたけど、マイケル・サンデルさんが素晴らしいディベート方式をやっておられたんですけど、あのように進められたら素晴らしいものになると思います。
今日のコンセプトなんですけど、『難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことを生真面目にやろう』というこれ、井上ひさしさんが言ってらっしゃいましたけれども、あの方の座右の銘でございますね。
私も、非常にこの座右の銘は素晴らしいと思っております。
今日の我々のサブテーマは、先ほど森さんからお話もありましたけど、戦略的というか、「どういう戦略を持って青少年奉仕を発展させていこうか」と考えておる訳でございます。
『青少年奉仕』というのは、昔から皆さんのクラブに今までもあったと思うんですけど、規定審議会でこの程、ようやく陽の目を見ることに相成りました。
昨年の規定審議会でようやく、『青少年奉仕』を加える案が出てきたんですね。
新世代を加える為に、修正が行われたのです。
そして、標準RC第5条への追加を提案する案を、誠に僅差で採択されて、ようやく『奉仕部門』になった訳です。
我々ロータリアンは、どういう責務を持っているかというと、年齢を30歳までの若い方とすべての新世代の多様なニーズを認識し、より良い未来をもたらす為に「新世代の生活力」を高めることによって、新世代に将来への準備をさせることであると。
すべての地区は、新世代の基本的ニーズに着手するよう奨励されている。
基本的ニーズというのは、RIは「健康・人間の価値・教育・自己開発」だと考えて居ります。
まず、『RYLA』はRotary Youth Leadership Awards 「ロータリー青少年指導者養成プログラム」の頭文字であります。
対象となる年齢は14〜30歳の青少年ですが、この地区もそうですけど14〜18歳まではあまり対象にしていなかったですね。
19〜30歳まで、年齢を絞って実施してまいりました。
目的でございますけど、
●ロータリーの青少年の尊重や繁栄を身をもってしめすこと。
●選ばれた青少年は将来の指導者として効果的な研修を与えること。
●青少年による青少年指導を奨励すること。
●地域社会に尽くしている青少年を公に表彰すること。
・・・これは『手続要覧』にも書いてあると思います。
RIの言っております「推奨」なのですが、 ライラは2003年、2005年にやらなくなって、2007年から全然やらなくなっちゃいました。
今年もやらないですし、来年7月からもエレクトはやらないと、その次の菅沼年度にはやりたいんだと。
何故かというと、「地区にお金がない」ということを聞いております。
先ほどガバナーエレクトもお話しておりましたが、新世代というのは「日本ではあまりアクティブでない」ということ。
何故なのか、それをもっと発展させるには何をすればいいのかを、「STRATEGY」とう言葉がありますけども、辞書を引っ張りますと「戦略」とか、「計画」とか「方法」とか「手順」というのが出て参りますけど、
今日はどうしたらこの「新世代奉仕へのSTRATEGY」が上手く行くのかをご議論いただきたいと思い、全体の半分位の時間を取りたいと思います。
我々のロータリー運動というのは、「職業人による倫理運動」と耳にタコができるぐらい聞いていると思うんですけど、倫理運動というのは人を育てる運動である、すなわち教育です。
今日は、『教育』というものにこだわりたいと思います。
「教育とはなんぞや」ということなんですが、『EDUCATION』で語源は、「E」というのは外へ、「DUCA」は引き出すという意味、もともとある資質みたいなものを表に引き出す、子供の持つ可能性を外に引き出すという意味合いがあります。
日本は明治時代に『教育』という言葉を使ったので、「教」は押し叩いて色んなものを叩くという意味があるので、私は「EDUCATION」が好きです。
エデュケーションというものは、どういうことなのかを、まず皆さんにご理解いただきたいと思います。
大阪の深川先生は、私が最も尊敬しているロータリアンの一人でございます。
深川先生の講演から引用させていただきますが、Paul Tillichという方がいらっしゃいます。
この方は、教育には3つあるのではないかと。
1つ目は、いわゆる『Technical Education』:技術教育
2つ目は、『Humanistic Education』:人間がお互いに心豊かになろうという教育、人道主義的教育
3つ目は、『Inductive Education』:人間とは何か、という真実に招き入れる教育、差し詰め、我々ロータリアンが、受け持って遂行して行かなければいけないのは、3番目の『Inductive Education』だと思います。
induce導入する・心に導入するというのは、どういうことか。
私は医者でございますけれど、人間は動物の命、生きとし生けるものの命を奪って生きてゆく人間とは一体何か。
モルモットや犬、猫、モルモット等の実験動物を何頭殺したか分からない位、殺してきているんですね。
そういうことが、果たして許されるのだろうか。
実験動物とはいえ、命があるものですけれども果たして心の中に何も感じないで、このまま実験に使っていいのかと。
果たして神はどんな風に思っているんだろうと考えながら、あるいは悩みながら、実験をしたりしました。
このようなことを、青少年に課題として与えて問いかけていく教育の分野が、現在の教育体系の中に欠落している。
私がいつも考えているのはですね、『IQ:知能指数』と言いますか、intelligence quotientといいますね。
これに対して、『EQ:倫理指数』ethics quotient。
発展途上の国はIQが重んぜられ、成長した社会ではEQが より重んぜられるといわれています。
それでは、倫理というものをどう考えるかということですけど、ロータリアンは間違ったことをしないとか、詐欺行為をしない、盗みをしない、契約を全うする、法の文言に従う、これは当然のことですね。
これだけでは、真のロータリアンとは言えないと思います。
真のロータリアンは間違ったことはしないよりも、更に上のレベルであろうじゃないか。
間違ったことはしないのは勿論ですが、正しいことをする。
詐欺行為をしないではなく、正直でいる。
盗みをしないじゃなくて、公正でいる。
約束を守る、これは契約を守るとどっちでもいいですけど、約束を守る。
法の文言ではなく、精神に従う。
こういう所が、次元の高いロータリー的精神が必要だと思いますね。
これもそうですね。
自己を維持する。
自己を成長させる。
以上です。