::: ホームプログラム(目次) > 全体会議I > 【部門別11】研修 部門 > 3. RIの長期計画
3.RIの長期計画
サブリーダー 橋 晃 (海老名)
国際ロータリー理事会は、2009年11月、「RI長期計画」の採択を承認しました。

この長期計画は、強力なクラブ、効果的な奉仕、認知されたブランドという3つの基本要素に基ついており、クラブ活性化のために各クラブが採用するよう奨励しています。

この「RI長期計画」を2780地区は2011〜12年度より更に一段と発展させるため、各クラブに重点項目として採用を奨励していきます。




「RI長期計画」のポイント

<国際ロータリーの使命>
私たちは、他者に奉仕し、高潔性を推進し、事業と専門職および地域社会のリーダー間の親睦を通じて世界理解、親善、平和を推進する。

<国際ロータリーのビジョン>
私たちは、全世界社会に於ける人々の生活の改善に貢献するため、活発で行動力あるクラブからなり、人々から選ばれる奉仕組織である。

<標語>  ――超我の奉仕―― 

<中核となる価値観>
●奉仕(service)      
●親睦(fellowship)      
●多様性(diversity) 
●高潔性(integrity)      
●リーダーシップ(leadership)


[RI新しい長期計画2010〜13年の優先項目]

<クラブのサポートと強化>
【1】 クラブの刷新性と、柔軟性を求める
【2】 四大奉仕部門の全部門における調和のとれた活動を行う
【3】 多様性を推進する
【4】 会員の勧誘と維持を改善する
【5】 リーダーを育成する
【6】 ロータリーを発展させる
【7】 クラブと地区における長期計画の立案を奨励

<人道奉仕の重点化増加>
【1】 ポリオを撲滅する
【2】 以下の分野における奉仕の持続性を高める
    ○青少年と青少年プログラム
    ○ロータリー財団の6つの重点分野
【3】 他組織との協力関係を拡大する
【4】 地元や海外の地域社会で多大な成果をもたらすプロジエクトを創造する

<公共イメージと認知度の向上>
【1】 イメージとブランド認知を調和させる
【2】 行動を主体とした奉仕をPRする
【3】 中核となる価値観を推進する
【4】 職業奉仕の理想を強調する
【5】 クラブにおけるネットワークづくりの機会、
    ならびにクラブ独自の主な活動について周知を図るようクラブに奨励する。




クラブの長期計画立案に向って

――長期計画を立案する際には、以下の点を考慮しましょう。――

○幅広い見解を取り入れ、総ての意見を考慮に入れる
○クラブの元指導者、現指導者、次期指導者が必ずかかわりましょう
○計画立案リーダーは公平な立場で会議を進行する
○クラブの目標をいかにして地区とRIの長期計画に沿ったものにするかを考慮する



――長期計画立案のプロセス――

長期計画は、以下の4つの質問を検討するプロセスを段階的に行いながら立案します。
アイデアを書き留めるために、ワークシートを活用しましょう。

【1】自分たちの現在の状況はどうか
・・クラブの現状を記述する(クラブ棚卸マニュアルの活用を奨励します)
・・クラブの長所と短所についてブレンストーミング(自由な意見の出し合い)をする

【2】自分たちは何を目指しているか
・・今後3年間になりたいと目指すクラブの姿を想像し、その特徴を5〜10挙げ、
  リストにまとめる
・・今後3年間のクラブについて  ビジョン声明を1文で書き表す(草案)
・・このビジョン声明は、参加者全員に支持してもらえるよう議論して最終決定する

【3】どのような方法で目標を達成できるか
・・クラブがこのビジョンを実現するための3年目標について以下の点を考慮に入れながら、
  ブレンストーミング(自由な意見の出し合い)を行う
  ―― クラブの長所と短所
  ―― RIおよびその財団のプログラムと使命
  ―― 全会員の参加
  ―― 3年間で達成が可能かどうか
・・参加者のコンセンサス(意見の一致)に基づき、3年目標の優先順位を決める。
  全員でビジョンに一番大きな影響を与える目標の上位2・3を選定する。
・・3年目標の各最優先項目を支える年次目標を定める。(活動計画の指標を活用する)
・・3年目標の各項目別の年次目標達成期日、必要なリソース、担当責任者を決める。

【4】目標に向けての進捗はどうか
・・長期計画を発足させ、進捗の定期的な確認や計画への提案してもらう。
・・計画の実施に十分なリソースを配分する。
・・会員からの支持が得られるよう、決定はすべて評価に付し、
  計画実施に対する会員の意見を長期計画チームに伝える。
・・毎年、長期計画(ビジョン声明、3年目標と年次目標など)を見直し、
  必要に応じて修正する。
・・3年ごとに長期計画立案の全プロセスを繰り返し、新しい計画を立てるべきか、
  現行の計画を継続すべきかを確認する。



――長期計画立案のワークシート作成――

前記のプロセスに沿ったワークシートを記入し、長期計画を立てましょう。
以下の項目順序でワークシートを作成し、記入して下さい。

1. 自分たちの現在の状況はどうか(作成年月日を記入)
  ・・・現在の状況(「クラブ棚卸マニュアル」を活用) 長所と短所を列記する

2. 自分たちは何を目指しているのか(目標達成期日を記入)
  ・・・将来の状況を言い表す主な特徴
  ・・・ビジョン

3. どのような方法で目標を達成できるか
  ・・・このビジョンを実現するための3年目標を年次ごとに作成、
  「効果的なロータリークラブとなるための活動計画の指標」地区奨励の利用。
  
4. 目標へ向けての進捗はどうか
  ・・・年次ごとにチェック、点検し、実現可能に進んで行く

5. 組織の有効活用
  ・・・アドホック委員会(プロジエクトチーム:長期計画達成のための委員会)
  ・・・クラブ協議会
  ・・・クラブフォーラム
  ・・・クラブ総会

(参考)
詳しくは、RIホームページ「長期計画立案の手引き」
およびパンフレット「元気なクラブづくりのために」を参照してください。
  


・・・提案します:みんなで議論しましょう・・・

・・・優先3項目を実践するために議論しましょう・・・



[A]クラブのサポートと強化=強力なクラブ作り

 
 *効果的なクラブの要素はなんでしょうか。
  *また、それらはなぜ必要ですか。

第【1】 の要素は、会員を維持し、会員を増強させる能力です。
第【2】 の要素は、奉仕プロジェクトに参加する機会を作る事です。
第【3】 の要素は、国際的奉仕を通じて世界と関わる機会を持つ事です。
第【4】 の要素は、クラブレベルを超えてロータリーで貢献できるリーダーを養成する事です。



――あなたのクラブは次の事について、どう考えていますか――

*効果的なクラブ(会員組織、奉仕、R財団、リーダーシップ)の要素に、どのように取り組んでいますか。

*クラブ会長と理事会、委員会委員長、会員、地区ガバナー、ガバナー補佐、
 並びに地区委員会との間の明瞭なコミニュケーションをどのように図っていますか。

*リーダーシップと奉仕活動において連続性を備えていますか。

*クラブの現状を反映するために、クラブ細則の修正を加えていますか。

*動機づけの親睦を活用していますか。

*総ての会員のために、どのようなロータリーの教育の機会を提供していますか。



[B]人道的奉仕の重点と増加=効果的な奉仕

*あなたのクラブは奉仕活動目標をどのように設定していますか。
 (あなたは奉仕プロジェクトを計画した事ありますか。)

【1】 地元の地域社会を対象に
【2】 海外の地域社会を対象に

*その場合のニーズはどのように把握しますか、

【1】 地域社会のニーズは
【2】 海外におけるニーズの情報は

*あなたの奉仕活動目標(奉仕プロジェクト)を成功させるために、
 どの委員会と協力できるでしょうか。

*あなたは奉仕活動目標(奉仕プロジェクト)に
 会員全員が参加できるようにするにはどうしますか。

*R財団の補助金を活用できそうなプロジェクトをどのように立ち上げますか。



[C]公共イメージと認知度の向上=認知されたブランド作り

*皆さんの地域では、ロータリークラブはどのように映っているのでしようか。
*ロータリーアンの評判はどうでしょうか。
*ロータリーの高い倫理基準は、地域社会にどのような影響を与えますか。
*皆さんの地域でロータリーを推進するのに、どのような広報手段が役に立ちますか。
*広報を成功させるためには、どのクラブ委員会と協力することが出来るでしょうか。
*あなたのクラブが、広報を利用して成功した事例がありましたら報告していただけますか。
<< 【研修】2. CLPと長期計画 【研修】4. クラブ研修リーダーの役割 >>
←プログラム(目次)へ戻る