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2.ロータリーに入会して思った事
サブリーダー 森 勇人 (横須賀南西)
今年度、第1グループ・ガバナー補佐をやっております、横須賀南西RCの森でございます。

今日は『新会員部門』という事で、私がロータリーに入会した当時を振り返り、皆様の参考になるかどうか分かりませんが、話をしたいと思います。

また、時間が限られていますが、後半ではロータリーについて、初歩的な事を話したいと思います。


私がロータリーに入会したのは、13年前で52歳の時でした。

JC(青年会議所)を卒業してから何回もお誘いを受けておりましたが、仕事が忙しいのとロータリーは敷居が高いと思っていましたのでお断りをしておりました。

しかし、熱心に誘ってくれる先輩に断り切れず入会しました。

ロータリーに入って、戸惑うことが沢山ありました。

とにかく言葉の意味がよく分からない。
「ライラ」とか「GSE」とか、そういう略語が非常に多くて、分かりにくかった記憶があります。

また週報当番があり、我々のクラブではその日の例会内容を印刷して、翌週の例会には配布していました。

主に新会員が担当して、例会内容をテープに録り、2日後までに原稿を委員長に提出しなければならず、結構大変な思いをしました。

しかしそれによって卓話の内容、例会の流れや段取りなどが理解できるようになり、大変でしたがやって良かったと思っています。


私はロータリーに入って、楽しく交友が広がれば良いと思っていました。
ロータリー知識も身に付かない中、実質3年目で副幹事、4年で幹事に任命されてしまい、会長に聞きながらやっていこうと気軽に思っておりました。

ところが、私とコンビを組む会長が直前になり病気入院してしまい、加療が必要と診断され、急遽会長経験者に会長をお願いすることになり、なんとか会長が決定しました。

どうしたことか、2代目会長も就任直後、足首骨折で7月の1カ月間入院を余儀なくされ、また急遽代理会長を選出して3か月間面倒を見てもらうような状況の中で、その年度はじっくりロータリーを勉強する暇もなく過ぎてしまいました。

しかし私に取りましては、大変有意義な年になりました。

・・・というのも、
会長不在で『今年は非常事態の年』ということで、先輩諸氏からロータリーについて沢山の教えを受けることができました。


さてロータリーとはなんぞや、と云うことについてについて簡単に話したいと思います。

近頃ロータリーの入会の誘いに対し、この不況の中、忙しいので週1回の例会に出席できないし、奉仕活動に参加する余裕もないからと断りがあります。

しかし、ロータリーが1905年誕生し発展した時代は、世界的に大不況の時代でした。
その不況下で、なぜロータリーが発展したのでしょうか。

それはロータリーの創始者であるポール・ハリスが、不況・破産・倒産が相次ぎ消費者にもその被害が広がりを示し、商業道徳が退廃している世相をどうしたら良くなるか考えている時、たまたま3人の職業を異にする人々と語り合って、彼らが心の屈託もなく話し合うのを見て、これだと思ったのです。

それは、『1業種1人』という職業分類を基にしてクラブを創ったら、きっと理想的なクラブが出来るだろうと思い作られたのが、ロータリークラブです。


従いまして、全くの親睦団体としてスタートしたので、当時は奉仕などということは考えていなかったのです。

ロータリーは『職業分類』という点で、あらゆる会員が全く平等の立場にありますから、非常に評判がよく、入会者も多くなりなした。

しかも庶民の集まりですから、なるべく気軽なものにするために、このクラブは会館を持たず、あちらの事業所、こちらのホテルと会場を変えて回って歩くところから、『ロータリー』と名づけたのです。

はじめは奉仕を旗印にしたわけではなかったので、ロータリーのマークも引っ越しを表現する『馬車の車輪』を表現していました。

そして職業奉仕の成果によって、ロータリアンは大きな信念を持つことが出来るようになりました。

この時、車輪のマークから「相互扶助」を表すギアのマークに変わりました。

さらにその後、ギアのマークの中央に心棒が滑らないための溝の図形を加えました。

これは、ギアの回転のエネルギーが、このシャフトによって外へ伝道されるように、ロータリアンの奉仕の理想が、ロータリアンの職業を通し、生活を通して、社会に影響を及ぼそうという理想と意欲を表現しているものです。

ところで職業人の集まりですから、どの仕事も同じような苦労と喜びがあることが解かってきました。

職業が異なるという点で、彼らは気軽に相互扶助が出来るようになりました。

こうして心のゆとりを持って社会を眺めた時、その荒廃の原因は『人間同士の精神的・同義的な連帯感の欠如』にあることに気付きました。

すなわち、日常生活に汲々とするあまり、他人への思いやりを忘れることです。

クラブ会員の間に生まれてきた、このような善意を広く社会に拡散して行ったなら、世の中はきっと住み良くなるに違いないと思ったのです。

それを自分の職業を通してやってみようと話し合い、これを実行に移したのです。


買う身になって売り、使う身になって作り、受ける身になってサービスすることによって、彼らは大きな収穫を得ました。


これが『職業奉仕』です。


この職業奉仕の実践によって、ロータリアンの事業は俄然繁栄をきたし、いずれもその分野で成功するようになりました。

その体験が「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる」や「超我の奉仕」という標語を生むに至りました。


四つのテスト』とて同様です。

職業奉仕に成功したロータリアンは、その善意の意義と力を確信したので、これからは職業以外の生活の場、すなわち家庭・職場・地域社会に広げる必要性を痛感し、それが社会奉仕の理念として展開したのであります。

そして次第に、世界中の実業家・専門家の共鳴するところとなり、いまや世界の隅々に至るまで我々の同士が出来ましたので、おのずと国際理解に対して大きな役割を果たすようになりますと、これを強調し組織化したものが『国際奉仕』です。


このようにロータリーは、

はじめに『親睦・友愛』があり、
ここから『職業奉仕』が生まれ『社会奉仕』に成長し、
それが広がって『国際奉仕』になったものであります。


これを「奉仕の理想」と呼ぶようになりました。

ロータリーの成り立ちは、親睦から始まっており、奉仕とロータリーの両輪をなしています。


・・・簡単なロータリーに対してのの拙宅な話でしたけれども、以上で私のお話を終わらせていただきます。


ありがとうございました。
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