リーダーを承りました、河本と申します。
1996・1997年にガバナーを務めさせていただきましたが、現在は大磯RCの会長として勉強をして参りました。
宜しくお願いいたします。
今年の地区協議会の国際奉仕部門では、国際奉仕とはと言うような抽象的な理念の鼓吹よりも、実際にクラブの奉仕活動を通じて他国に奉仕する具体的、実践的な方法論を話し合おうという森ガバナーエレクトの方針に基づき、私たち国際奉仕担当チームは世界社会奉仕(WCS)や同額補助金制度(MG)を活用して外国に対する人道的、教育的支援をご参加の皆様に訴え、クラブの国際奉仕活動の推進/促進を目一杯お願いするつもりで準備を進めていました。
そして3月2日にチームが集まって協議し決定したのが
(1)当地区内の実践活動例を発表し、その客観的効果/価値と共に実践奉仕活動体験を通じての感想/思い等を述べて貰い、それぞれのクラブで実行される時の参考にしていただく。
(2)WCS/MG実践には多くの手順/手続きの問題が有るので、それを地区国際奉仕委員会で全面的にサポートする事をお知らせする。
(3)WCS/MGは支援対象の情報や取り組む相手を探す問題があり、クラブ単独では手に余り、結局は行動に至らない事が多いので、支援を待っているプロジェクトをご紹介して活動を推進する、と言う事でありました。
しかし3月11日の大地震・大津波による大災害・国難に直面して、国際奉仕の支援活動の方向性を対外国から国内にシフトする事が、後藤ガバナー及び森ガバナーエレクトから発信されました。
そして我々のチームは、4月1日に被災地に行かれてボランティア活動された「かながわ湘南RC」の中坪さんをお呼びして、後藤ガバナー、森ガバナー・エレクト、菅原ガバナー・ノミニー、藤塚地区幹事にもご参加いただいて決めたのが今日のプログラムです。
先に申し上げたプログラムの支援対象を、国外から国内にそのまま切り替えるプログラムになりました。
中坪さんから現地の生情報をお聞きした時は、その深刻さに胸を突かれました。
被災地のニーズは皆さんテレビ・新聞の報道でご存じのように、時々刻々変化しているので、今日は再度被災地支援に行かれ、最新情報を持って帰られた中坪さんがお出で下さっており報告をお願いしております。
またR財団が日本災害復興基金『Disaster Fund for Japan』を設けて寄付を受け付けており(阪神淡路大震災の時には設置されなかったと思います)、その額は3/25日現在50万ドル以上になっているとの事です。
この基金寄付にはDDFが使えるので、多分もっと増えると思います。
この基金は現在は、MGを通してのみ使う事が出来る資金です。
この資金の利用を推進・促進するのはクラブ国際奉仕担当者に課せられた仕事と考えます。
後ほど高木サブリーダーから、これに対する地区国際奉仕委員会からの情報提供と支援方法について話していただきます。
皆さんもご存じのように当2780地区では、3月16、20、22日とクラブ単独(茅ヶ崎中央RC)で或いは グループ(第8G)、地区全体で集めた支援物資を4トントラックで3回、直接被災地である大槌町のAMDAの拠点に届けています。
東北地方に姉妹・友好クラブを持つクラブは、直接義捐金を贈られたところもあります。
日本全国のクラブから義捐金がガバナー会に届けられ、その額は6億円以上に達しています。
聞く所では、地区大会を中止したり、縮小したりして節約できた資金を義捐金に回した地区、IMを中止してその費用を寄付に回したグループもあります。
クラブには海外の姉妹クラブから義捐金が届けられて、クラブがそれにマッチングするような形で寄付したり、周年記念事業を取り止めて事業費+アルファの寄付したり、クラブの積立金を取り崩して寄付をするなど自発的な大口寄付が盛んです。
日本のロータリー・ロータリアンは凄いと思います。
それは素晴らしいことなのですが、『被災者を一人にしない、我々も共にある』という気持ちが自粛ムードを呼び、多くのロータリーの行事が中止になり縮小され、今や我々自身が自縄自縛、過粛に陥り元気を無くしている傾向もあるように思えてなりません。
『朝が来ない夜はない』の例えもあります。
そこで大震災は一寸横に置いて、少し元気の出る、本来のロータリー国際奉仕活動の実践例を広報するプログラムも取り入れました。
実は幾つかの最貧国支援の要請が来ているのと、国際プロジェクトの継続事業を持っておられるクラブ、事業実現推進中のクラブの参考にしていただくと共に、国際奉仕未経験のクラブにWCS、MG とは何か、その実践がクラブにもたらす意義や価値を知っていただきたいと考え『世界社会奉仕/マッチンググラント実践体験発表』を取り入れました。
我々非被災者、或いは支援する側が元気でなければ、被災者も元気になれない。
日本のロータリアンは今まで常に支援者で支援国側でしたが、今回は我々非被災者は支援者で被支援国のRCになり切りましょう。
私たち国際奉仕担当者は今まで築いてきた他国の姉妹クラブ・友好クラブ関係の活用、海外から積極的に支援を申し入れてくれているクラブと新しい連携をする事で、日本に復興資金を呼び込みましょう。
既に韓国の或る地区の、日本に姉妹クラブを持たない多くのクラブが、MGを呼びかけていると聞いています。
日本が立ち上がれば又お返ししますの気持ちで、前向きに明るくWCS/MGに挑戦しましょう。
地区国際奉仕委員会・R財団委員会がバックアップしますので、是非皆さんのご協力をお願いいたします。
ここで、つい一昨日にあった私の体験を申し上げます。
ポール・ハリス生誕の地アメリカ・ウイスコンシン州ラシン市にあるラシン・ファウンダース・RCが提唱しているインターアクト・クラブと共に日本の災害支援寄付を集めているが、この資金をどのようにして被災者に届ければよいか、どこか日本のロータリークラブを紹介して欲しいとラシン市に本部を置くS.Cジョンソン社に依頼、私が日本ジョンソン社時代からロータリーに在籍していた事を知る人から問い合わせがありました。
早速相談を受ける旨連絡を取りましたら、ラシン市と大磯町は姉妹都市関係があり、大磯RCは最高のパートナーだ、5000ドルの目標で支援金を集めており間もなくそれに到達する、ついては高校生に実情を伝えたいので、情報と写真を送って欲しいと言ってきました。
これから話し合ってWCS /MGプロジェクトを組み上げてより大きな資金を被災地にもたらしたいと考えています。
大磯RC会長として、今回大磯クラブとして初めての事ですが、MGにチャレンジする覚悟です。
皆様も今まで築き上げてこられた姉妹クラブ・友好クラブ等のチャンネルを活用して、災害復興支援の輪を拡げるため、是非WCS/MGにチャレンジをお願いします。
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