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2)クラブ/個人の実践体験発表:
クラブ代表〈2例〉
【司会】
前回、昨年の12月7日に「国際奉仕セミナー」をやりまして、皆さんのお手元に載ってると思うんですけど、クラブ内でおこなっているWCSのアンケート結果が出ていると思うんですね。

最初、地区協議会の時に「奉仕としてみなさん何をしてきましたか?」という問いを出したんですけど、それに対してこれをやってます。

これは、『ロータリーの友』にも載ってましたけども、消防車を出したとかは3件しかなかったんですね。

「これでは何とかしなければならない」と、やっている所のお話を聞いていただいて、アンケートを取りました。

実は、良くやっておられるんですね。
ただ、やってることを知らない、やってる人はやってるんですね。

やってない人は、「お金は出しているけども関係がない」っていうのが多いのと、あくまで単年度の建前が働いたんでないかと思います。

その中で、前回は5つのクラブに事例発表していただきましたけども、今日は時間がないので、4つのクラブにお願いしまして、2つがちゃんとできれば良いかと思いますが、私が無駄なことを喋るよりもお話を聞いていただければと思います。

まず最初に、横須賀西の大津さんが参加しておりますので、今までやったことを声高らかに。

時間があまりないのでね、話してください。
宜しくお願いします。


【横須賀西RC:大津久夫】
3日ほど前にご連絡をいただきまして、今日喋れということで、3日前なので資料がどの位届くのかなというところなんですけど、とりあえず分かる範囲で、奉仕の経緯とか成果に皆様のご参考になればと思いますのでお願いをいたします。

せっかく本日お話する機会を得ましたので、横須賀西の奉仕活動についてお話をさせていただきます。

我々のクラブは、人数が22名しかおりません。

どちらかと言えば、人数の少ないクラブに属すると思うのですが、奉仕活動については毎年少しずつ活動しております。


そこで『3つの柱』がございます。


【1】いわゆる親御さんの事情で預けている、親御さんとあまり接点のない子供達の支援。
【2】献血運動、小さいクラブになりますので全員参加になります。
【2】国際チャリティーコンサートで、今年で4回目を迎えようとしています。



そもそも、この活動を行うきっかけというのは、当クラブがロータリー100周年記念の年に、「何か近隣の地域の方々に奉仕できる事はないか」というご指摘がありました。

その当時、社会問題になっていた、『引きこもり・不登校・いじめ』に光を当てまして、公開討論を開いたのがきっかけでした。


   『お願い聞いて心の叫びを』〜見えますか、子供たちの心の風景が〜


パネラーを集いまして、そこに参加していただきました。

そこから発展して行きまして、地域に何かできないか、あるいは地域を巻き込んで何かできないかということで、それでは「チャリティコンサートをやってみよう」ということになりました。

会員の中に、僧侶がいます。

そのお寺に広いホールがありまして、経費をなるべく抑えて寄付を募って、なるべく全額援助できないかということで、そのホールを使っております。

その100周年が終わった後に、そういうことをやったのですが、まず最初はほとんど知名度がございませんので、このチャリティコンサートは今年で4回目になるのですが、1回目はだいたい150名ぐらいでした。

2回目は200人、3回目は300を超える数になってきました。
これは地道にやっていた成果だと思います。

我々の3回の経歴で小さいクラブですけども、7万とか5万とか経費を抜いた金額で援助することができました。


そのことにより、ロータリーを広く地域の人たちに知っていただき、奉仕活動を理解してもらい、活動に地域をあげて協力していただくことを目的として始めたのですが、地域の方の声が、「このような活動を続けて欲しい」との声が後押しとなり、この公開講座を、続けて翌年にも行いました。

このことが、地域の人々の子供への関心を高めたかどうかはわかりませんが、現在では「それなりに成果はあった」と思っております。

地域の人達もそれが当たり前になってきて、4月29日に日が決まっておりました。

日がバラバラだと地域の人達がいつなのか分からないので、わざと4月29日に必ずやろうということで、日にちを固定してしまいました。

それによって、覚えていただいたということもあるようです。
それで、どのように効果的にするかを悩みました。


その後、当クラブの会員の友人であり、ロータリーの会員でもある藤岡南ロータリークラブの小野氏との出会いがあり、「NPO法人T・M良薬センター」というのがあります。

そこは実績がありますので、そこと組みそちらに協力を依頼しまして、我々のチャリティーによって上がった金額を「良薬センター」でご活用いただきたいということで、東南アジアの現地に届くようにしています。

最近では市民の方から、「いつやるんですか?」と問い合わせもありますので、少し知れてきたのかなという意識もあります。


支援の輪ですけれども、我々は小さなクラブですので全員参加しますが、奥さんもです。
家族を含めて全員で活動していくのが必要かと思っております。

せっかくですからご披露申し上げますが、経費に関しては全部ボランティアです。

経費をなるべく抑えて支援したいという、本来の奉仕はもっと大きいですが、小さいポスターをあちこちに貼って皆さんに知っていただきたいということで、作っております。

コンサートに呼ぶ人は、プロは呼びません。

半ば半プロの人もいますけど、それはボランティアで、我々の意向を汲んでいただきまして、道具を運ぶとか交通費とかその程度やっていただいております。

したがって、募金の数が少なくても経費が少なくて済みますので、22人でやっておりますが、十何万が上がるようになってきました。

介助犬とかも一緒に参加しておりますけれども、それはそれとして、今回本来ですと、カンボジア・ミャンマー・ハイチ等に先に送るんですが、今回に関しましては、東日本の災害に力を入れることになりました。

同じことやってるのがそうじゃないと言うことで、今回はスピーチをさせていただきました。
ありがとうございました。

以上でございます。


(拍手)


【司会】
はい、ありがとうございました。

それでは次に、「5分もあれば終わってしまう」と言われた、相模原中の萩原利彦さん、お願いします。


【相模原中RC:萩原利彦】
それではですね、時間が無いですがご説明させていただきます。

2010年の3月22日〜9月30日まで、マニラ・ナタティック地区での『ピーティング・プログラム』について、これからご説明をします。

当クラブは34名のクラブなんですけど、このティーティングというのは給食です。
「給食プロジェクト」と考えていただいて良いと思います。
その経過を、これからご説明させていただきます。


2009年に、我々のメンバーの一人が事業を展開しておりまして、昼向こうの例会に出ると言うので、近場の例会で、ロータリー・プラトルマインオグラシオンというところに偶然飛び込みで入りました。

そこで色々意見交換をしながら、「何か一緒にできないか」ということがきっかけでした。
・・・そういう話を聞いております。

聞いておりますというのは、私はその時ロータリアンじゃなかったからです。

その年の1年前の3月に、その時の会長からご連絡がありまして、「何か手伝ってくれないか」という話を受けました。

理由は私が35年ほど前に、青年海外協力隊でフィリピンのマニラにいたものですから、その辺で連絡があったのでしょう。

と同時に、その方は大学の柔道部の大先輩として、大先輩にそう言われたら、体育会系は答えはたった一つですね。

「できることは協力します」と言って、現在襟元にロータリーバッチを着けている状況です。

・・・話を元に戻しまして、
3月に向こう側から、「こんなことで協力してもらえないか」と言うメールがきました。


  【1】 50名の栄養失調の子供に6ヶ月間給食を与えること
  【2】 学生への奨学金
  【3】 水洗トイレの供与
  【4】 避難民(おそらくスラムに住んでいる人だと思いますが)への住宅供与
  【5】 学校の図書館のへ図書寄贈
  【6】 学校の制服の供与
  【7】 コンピューターの供与
  【8】 小学校へのトイレ寄贈
  【9】 障害者への援助
  【10】 モデル家族への援助(ちょっとモデル家族というのがよく分かりません)
  【11】 高齢者への援助



簡単に言いましたが、内容を見てもよく分かりません。

そこで、やはり現地を見て、どこがうちのポリシーに合っているかを見なくてはいけないということで、2009年の10月、何名かがフィリピンに行きまして、刑務所を見たり、学校施設を見てきました。

その報告を受けまして、我々は『給食プロジェクト』を選びました。

正式名称は「ソシアル・サービス・ミニソリー」という「アーサー・ピーピング・プログラム」で、「ソシアル・サービス・ミニソリー」って言ってもですね、これは政府系ではありません。

ご存じのように、キリスト教の非常に強いところです。
マラウィーという地区に、大司教さんがいます。
大司教のもとに色んな組織がありまして、その中の「ソシアル・サービス・ミニソリー」です。

「ハタガンサ」というのはタガログ語でして、「ハタグ」っていうのがテーブル、「アサ」っていうのが希望です。

希望のテーブルですね。

テーブルを食事と考えて、『希望のテーブル給食プロジェクト』というのが正式な名前です。


大司教区ベルレアーという所で今回行われたのですが、広く大司教区では2006年から栄養失調の2〜7歳の子供達に対して、月曜日〜金曜日まで週5回6ヶ月間食事を与えて、公衆衛生に対して色々と指導する。

マルチビタミンなんかを与えるという、活動なんだそうです。

これに対して、「我々が援助していきましょう」ということになりました。


2010年3月22日にプロジェクトが、6ヶ月間に渡って行われました。

始まった3日後の3月25日に、実際にベルレア地区の協会に行きまして、子供達が寄ってきます。

親たちもやって来るんですけど、子供達を色々面倒見るボランティアの人達にも歓迎を受けながら、プロジェクト基金に寄付をしてきました。

半年後の2010年9月30日にプロジェクトは終了したんですけども、当初は来日して報告していただけると思っていましたが、昨年フィリピンで大統領選挙が行われて、大統領が替わると政府の役所の上の方達は全く変わります。

RCのメンバーもそういう所に入る方達がいるということで、忙しくて12月に延期したいという連絡があり、報告書が送られてきました。

報告書には、50名ぐらいの児童の名前が書いてあります。
始まった時の年齢・体重とかが書いてあります。

この平均として、『約10%体重の増加が認められました』という報告がありました。

一番増えたのが2歳の女の子で19%、少なかったのが3歳の男の子で4%でしたね。
半年間で子供達は大きくなるのですが、という報告がきてました。

12月に来るという予定はさらに延び、3月19日に相模原の方に来ていただく予定でしたが、震災でその予定は宙に浮いております。

この先どうやってやっていくのか、未定の状態です。
以上経過報告を終わります。

ありがとうございました。


【司会】
ありがとうございました。
これからもロータリーに精進をお願いします。
それでは時間がないですが、ふじさわ湘南RCの青木さんお願いします。


【ふじさわ湘南RC:青木賢治】
私は入ってまだ3年位なので直接アレなんですけど、よく外国と言うと、旅行に行くならヨーロッパやハワイなど知っているところが多いんですけど、外務省に入った方でも外国勤務にあまり行きたがらない方が増えている傾向だそうです。

例えば、私たちがやっているミャンマーですね。

それこそ勤務っていうのは大体エリートですから、紛争とか子供の教育とかをいうのは非常に大切なことなんでございます。

ですから、私もクラブに入った時ミャンマーって聞いたんですけど、さてどこだったかなと。

ビルマには私7つまでいましたので、ビルマかと。

それから新聞を見ていると、ミャンマーが少し出るんですけど、アウンサー・スーチーさんとか、ミャンマーのことをよく読むようになって、関心を持ってきます。

私どものクラブで何故やっているかと言いますと、貿易をやっている方がおりまして、ミャンマーでエビを養殖して、だいぶ儲かっているんじゃないかと思うんですけど、貿易商の方がいらっしゃいますので、その方との関係で色々と支援しています。


どこのクラブでもできることだと思いますけど、藤沢は消防車が何年か決まりがあって、廃車になってしまうんですけど、使える訳なんですね。

それを藤沢市からタダでもらって、送ると言っても送料がかかりますから、ミャンマーの空港に行きますと、『藤沢市消防局』って何台か書いてあるようなものもあるそうです。

今も福島で起こってますけど、地震や災害で一番必要なことは何かというと「水」なんですね。

最初に必要になってくることは、食べ物は少しは持ちますから、水が無くなりますと悲惨だということで、「水の確保」っていうのが問題で、日本は水が豊かですけど、ミャンマーは良い水が無い訳ですね。

ですから、井戸を掘ろうということで、掘っております。

ただ、出てくる水が、日本みたいに掘ってもなかなか良い水が出てこなくて、困っている訳なんですけども、色んなことに使えるということで、井戸掘りもやっております。

ご静聴ありがとうございました。


(拍手)


【司会】
ありがとうございました。

『ロータリーの友』2009年の21ページに、ふじさわ湘南の消防車のお話が書かれております。

是非ご覧になってください。

実はこの後、茅ヶ崎中央にお話を伺う予定でしたが、中坪さんの今日のお話をお聞きになりましたし、時間があればハイチのお話をしていただきたいと思ったんですけど、また機会があればということで、申し訳ありません。

時間が来てしまいました。
で、高木さんあと10分ですか。後ろの方、大丈夫ですか?
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【総合司会】 サブリーダー 宮崎 泰光 (相模原グリーン)