皆さんこんにちは。
大和田園RCの佐々木辰郎と申します。
3年前に米山地区の役員を務めさせていただきまして、米山記念事業につきまして豆辞典に従いまして、お話をしたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。
米山とは、『米山記念奨学会で外国人留学生を支援する事業』でございます。
ロータリーには同じような支援事業がございますが、日本のロータリアンにとって特別な存在でございます。
3つの特徴がありまして、
●1つ目は、日本のロータリー独自の事業である。
●2つ目は、民間で特別な奨学団体であるということ、
●3つ目は、心を伝える交流であるということ。
これは、『世話クラブ・カウンセラー制度』によって、ロータリーの心を伝える交流ができるということです。
先程もお伝えした、米山梅吉翁の功績を称える事業をということで、米山基金を作ったことからスタートしたということです。
なぜ外国人の奨学金を出すことになったかというと、将来の日本の生きる道は平和しかない。
その平和を世界に理解してもらうためには、アジアの一人でも多くの留学生を日本に迎えて、日本を肌で感じてもらうしかない。
それこそが、日本のロータリーに相応しいということで始まりました。
開始してわずか5年で、日本全国のロータリー共同事業となりまして、1967年に財団法人米山記念奨学金が設立されております。
より安定した運営が出来るようになり、国際ロータリーからも認められるようになり、日本全地区が参加する、ロータリーの他地区合同奉仕事業として手続きを完了しました。
日本最大の奨学団体であるということは、1年間で全国で800人、これまでで119か国、15776人の留学生を支援してきました。
3つ目の『世話人・カウンセラー制度』は、ロータリーならではの特徴であります。
奨学生が世話クラブの例会に参加することによって、大学生活以外にも日本の社会を知って、人生の視野を広げるチャンスとなっております。
ロータリアンとの交流を通じて、日本の心を知っていただき、互いに信頼関係を築き、将来日本との架け橋となるような優秀な存在を育てることが、この事業の真髄ではないかと思います。
約15000人の学友は、日本のロータリーへの感謝と精神を持って世界に巣立っております。
駐日韓国大使になった学友は大使就任後、
世話クラブを訪問したり、日本の歴代RI理事を晩餐会に招いたそうです。
ウガンダで支援している方は、内戦で親を失った方への教育・識字率向上の教育や職業学校を作って支援をしているそうです。
チベット高原の生態を守る為に、地元の支援をしている学友もおります。
社会人となりまして、母国や日本でロータリアンになる学友も126人に登ります。
地区のガバナーになった学友もいらっしゃいます。
2010年5月には、東京米山友愛クラブが誕生しました。
日本・中国・韓国・ネパール・ラオスなど、7か国が所属する国際色溢れるメンバーで構成されたクラブでございます。
学友の繋がる絆は、学友と現役奨学生で組織される学友会は、日本国内で30も組織されております。海外では、韓国・台湾・中国とそれぞれ学友会があります。
活動内容は各学友会によって違いますが、奨学期間が終わった後も学友同士の繋がりや、絆を深める役割になっております。
この地区の学友は、
国際大会に来られました徐重仁さん。
台湾の出身で統一超商の社長でございます。
次はJisongさん。
オペラ歌手を目指して日本に留学中に、2007年6月に女子サッカー・オリンピック日本対韓国戦で、韓国の国歌を斉唱し、最近ではNHKの韓国語講座に出ていると聞いております。
この地区では、バーベキュー大会や新世代交友会への参加、米山奨学生1泊研修旅行、1月15日には国際交友会が行われるなど、色々なプログラムがございます。
奨学生への支援は、いくらぐらい必要だと考えますでしょうか。
14億5000万円ということでございます。
米山奨学生への寄付・資産の維持・収入だけで成り立っております。
不足分は流動資産から、お願いをしております。
2009年・2010年度は、前年度より1億6700万円予算に達しませんでした。
米山の寄付は1996年をピークに下降し続け、大きく減少しております。
2005年から奨学生の人数を800人に減らしましたが、赤字が続いております。
この地区の個人寄付平均額は、第5位でございます。
1位は、隣の2590地区でございます。
米山奨学金は、税制上の優遇措置が取られております。
免税のメリットにつきましては、公益法人のなかでも厳しい条件を満たしております『特定公益法人』に認定されております。
所得税・法人税の優遇が受けられ、相続税も非課税となります。
東京在住の方は、所得税・都民税についても『寄付金控除』を受けることができると聞いております。
平成22年は減税のメリットが拡大しまして、年間2000円以上の寄付から適応されるので、年間所得1000万円以上の方は、30万円以上の寄付をした場合、所得税の負担が98340円も少なくなります。
法人税の特別寄付についても、法人税が軽減されます。
確定申告をしていただく必要はありますが、是非このメリットをご活用していただきたいと思います。
個人・法人・クラブの特別寄付金には表彰制度がありますので、是非ご協力を宜しくお願いいたします。
それでは、ここで米山奨学生学友の言葉をご紹介いたします。
日本で民間最大のこの事業の根幹は、
海外から日本に来て学ぶ留学生に日本の心を伝えて、世界の平和と発展に貢献することです。
先輩ロータリアンが築き上げたこの精神を、次の世代に伝える為に重きを燃やしていきましょう。
奨学生の『ホームカミング制度』は、
2008年からスタートした、元米山奨学生の里帰り制度でございます。
世話クラブからの推薦により1名を招待して、毎年地区大会でその姿を披露してもらうものです。
ホームカミング制度を是非活用してください。
続いて、米山◎×クイズです。
【Q1】米山奨学生は東京事務局で選考している?
= ◎ はい。そのとおりです。
【Q2】ロータリーの子供は奨学生に応募できない?
= × 留学生を対象としているので、日本の皆さんは応募出来ません。
しかし、外国人の留学生であればロータリアンの家族かは問いません。
【Q3】米山奨学会の理事は無給?
= ◎ 交通費は支給されますが、理事報酬は全くありません。
【Q4】米山奨学生に中国人が多いのは、中国を優先して採用しているため?
= × 応募・採用された優秀な方に、結果として中国の方が多いためです。
【Q5】米山梅吉記念館は、米山奨学会が運営する関連施設?
= × 「財団法人 米山梅吉記念館」が運営しております。
以上でございました。
ありがとうございました。
(拍手)
【横須賀南RC:佃一男(司会)】
ありがとうございました。
続きましてDVDを22分間見ていただいて、休憩に入るのですが、『素晴らしい贈り物』という11ページに載っているものでございます。
⇒
DVD上映
【大和田園RC:佐々木辰郎】
はい。それでは、杉岡サブリーダーの方から、DVDのミハルRCは今回震災に遭いましたが、ケガ人だけで、死亡者は出なかったそうですので、お伝えさせていただきました。
【横須賀南RC:佃一男(司会)】
それでは4時15分まで休憩といたしますので、宜しくお願いいたします。